地方自治資料BOOKSガイド 2004年度-I

このガイドは「月刊地方自治職員研修」の″BOOKS″欄で、2004年3月号から6月号にかけて紹介された新刊書から選んだ資料を収録したものです。

資料は次のように内容区分し、書名の五十音順に配列しています。大分県立図書館で所蔵している資料には、該当欄に請求記号を付記しました。書名の前の☆印が所蔵、★印が未所蔵です。また、新語、カタカナ語には、参考のため「現代用語の基礎知識2004」の解説を載せています。

最終ページでは、地方行政に役立つホームページをいくつかご紹介しています。どうぞご活用ください。

テーマをクリックすると関連の本に移動します。

地方自治

☆石原都政副知事ノート    青山やすし著 平凡社 2004 318.2/2004

石原都政一期目を支えた青山・前副知事が大胆なディスクロージャーを行ったのが本書である。老人福祉手当見直し、認証保育所制度創設、圏央道建設促進、ディーゼル車規制など、石原都政によって実現した施策の決定の意図を解説する。

☆近代日本公営水道成立史  高寄昇三著  日本経済評論社 2003  518.1/2003

明治期に始まった我が国の水道事業は経営破綻を繰り返しながら最適事業形態を模索し、厳しい財政事情のなか、経営の工夫を重ね、事業を進めてきた。本書は、そうした創業期の公営水道事業の軌跡をたどる。

★自治基本条例はなぜ必要か   辻山幸宣著  公人の友社 2003  未所蔵

地方分権による自治体の権限の増大、財政危機、市民との協働の必要など、自治基本条例制定を要請する時代状況を分析するとともに、自治体政府の確立と市民の信託といった自治基本条例の基本を示唆する。

☆自治体主権のシナリオ  ガバナンス・NPM・市民社会  中邨章著 芦書房  2003  318/2003

透明性(transparency)が高く、説明責任(accountability)を果たし、市民参加(participation)を行い、公平性(equity)を担保する分権社会にふさわしいTAPE型自治体をいかに形成するか。自治体行革のための考え方を、ふんだんな国際比較等をまじえ、教示する。

★計画と予算の統合  斎藤達三監修  地域科学研究会 2003  未所蔵

総合計画を新たに体系化し、実効性を高める中で、事業部門や住民の参加をいかになし、計画策定から実施の管理・評価のためのシステム構築を図るか。三重、滋賀、豊中などの実践と理論から探る。

☆市民の政治学 討議デモクラシーとは何か 篠原一著  岩波書店  2004 311.7/2004

市民参加が重視される昨今だが、市民とは何か。十八世紀にまで遡り、グローバルなそして日本の社会現象や社会運動の流れを踏まえ鋭く分析している。

☆ソーシャル・ガバナンス  新しい分権・市民社会の構図  神野直彦、沢井安勇共 編著 東洋経済新報社  2004 318/2004

日本は欧米と異なり、市民が育つ歴史を重ねてこなかったが、官の支配から自由な市民の意識・価値観の多様化は少しずつでも進んでおり、その動きが顕在化している。 価値観が多様化し、様々なアクターが躍動する社会の実現に向け、欧米および日本の 市民社会組織の現状と、自治体経営における新たな試みを取り上げる。

★地域のメタ・ガバナンスと基礎自治体の使命  自治基本条例・まちづくり基本条例の読み方日高昭夫著  イマジン出版 2004  未所蔵

ガバナンスの担い手を、個人・家族(自助)、近隣や町内会(共助)、NPO(協助)、企業(民助)、自治体(公助)の五助とし、その総合調整=メタガバナンスは、自治 体が大きな役割を果たすと説く。

☆地方自治法基本解説  川崎政司著  法学書院  2004 318.1/2004

初学者から自治体職員までを対象とした本格的な入門書・基本的な解説書。地方自治法のポイントを体系的に理解するのに必要な百二十五の項目を立て、図表を随所に入れるなどして分かりやすく解説する一方、内容的には自治体職員の昇任昇格試験に十分対応できるものとなっている。

☆入札改革 談合社会を変える  武藤博己著  岩波書店 2003  343.9/2003

談合にどのような構造的背景があるか分析しているのはいうまでもなく、公共事業や公共サービスのあり方から検討、外部化や民営化そして、「公共」の意義に立ち戻り、公共にふさわしい「総合評価型入札」を提案する。

☆分権時代の自治体税制   諸外国の都市税制の動向と自治体の税収確保 日本都市センター編  日本都市センター  2003 349.5/2003

厳しい財政状況を受けて、税収確保は各自治体にとって焦眉の課題である。自主課税の検討や滞納整理などの取組が各自治体でも進められている。本書は、欧米、韓国、 タイ各国における地方税制のレポート・解説と、北九州市、横浜市などの自治体職員 らによる法定外税導入や滞納整理などの取組報告からなる。

☆分権改革と条例  北村喜宣著  弘文堂  2004 318.1/2004

分権改革にあたり自治体は政策法務をいかにすべきか。条例制定権の拡大というテーマを軸に、自治体はどのような条例を制定すべきか、条例はどのような可能性を持っているか…をめぐる論点が、環境、市民参画、土地利用調整他の各分野で深められる。

☆平成デモクラシー  地方が攻める分権改革  自治・分権ジャーナリストの会編  日本評論社 2003   318/2003

中央政府頼みの地方というイメージをうち破る知事、そして市町村を含めて新しい政策 ・動きが起こってきた。長野、鳥取、宮城各県、そして改革派と呼ばれる知事た ちが連帯する動きも見られる。そうした動きをレポートし、地方分権の新段階を示す。

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まちづくり・地域振興

☆中心市街地再生と持続可能なまちづくり  中出文平、地方都市研究会共編著  学芸出版社 2003  518.8/2003

持続的発展が可能な都市を念頭に置きながら、地方都市型の都市計画を構築し、中心市街地問題を多元的な視点で解いていこうとする。タイプの違った二十二都市の問題 と取り組みが紹介される。

★都市水辺空間の再生  大野慶子著  ミネルヴァ書房  2004  未所蔵

都市美はそれ自体を目的とするものではなく、都市づくりの過程の中で生れるものであるが、また美を意識した主体的な人々の取組がなければ実現しようもない。本書は都市の水辺空間を取り上げ、岡山市西川公園を中心に全国二十六例を調査・研究、そこでいかなる空間演出がなされているかを論じる。

★万葉線とRACDA高岡5年間の軌跡  路面電車と都市の未来を考える会・高岡編著 路面電車と都市の未来を考える会・高岡  2004  未所蔵

本家・岡山RACDAの「路面電車再生がすなわち都市の再生につながる」という思いに突き動かされ、一方で、自分たちでも気楽に市民運動をやれるのだ、というある種の気安さに始まったRACDA高岡の活動は、次第に地域交通の最先端を行くようになる。その力強さとしなやかさの秘密はどこにあるのか。

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福祉・医療

★社会サ−ビスと協同のまちづくり  「構造改革」と保健・医療・介護・福祉  篠崎次男、日野秀逸共編著  自治体研究社  2003  未所蔵

政府と財界が進める構造改革が、自治体と職員・住民にどのような影響を与えつつあるか。また、職員・市民が保健・医療・福祉を守るための主体的な取り組みとして何がなされているか。職員や市民による現場からのレポート、研究者が「自治と社会保障」を俯瞰した論考からなる一冊。

★福祉をひろげる  誰もがふつうに暮らせる地域づくりを目指して  地域福祉自治研 究会編著   ぎょうせい  2004  未所蔵

現場での体験に基づく、福祉のまちづくりのための方法論を明らかにしていく。福祉の分野で活躍する先駆者・有識者へのインタビューで福祉のまちづくりにかける思いとアイデアに学び、様々な福祉分野やまちづくり、行政評価といったテーマごと、具体的な政策提言と理念の提唱を行っている。

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環境

☆サステイナブルシティ   EUの地域・環境戦略  岡部明子著 学芸出版社  2003 518.8/2003

今日、工業化・近代化を超えた新たな社会経済モデルを探求する中で生まれたサスティナビリティという思想は、厳格な自然保護派もデベロッパーも包容する、新たな可能性に満ちている。本書はサスティナブルシティを目指したEUでの実践を紹介。

〈注〉サステイナブル…リサイクルや環境に優しい素材を使って廃棄物を出さないようにした(製品・デザインなど)。

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産業・経済

★実践!経営品質  イノベ−タ−を志す人々へ  岡本正耿編 日本能率協会マネジメ ントセンタ−  2004  未所蔵

経営品質では、自ら自分の欠点に気づき、自分の考え方・行動を変えていこうとするセルフ・アセスメントの手法を用いる。が、アセスメントを導入しても改革を伴っていなかったり、短期的な成果を求めて問題部署のみの取組となっていたりと、経営品 質改善に積極的な企業・行政でも陥りやすい傾向がある。

〈注〉イノベーター…革新者。新しい動向をつくり出す人。

☆SOHO起業家として生きる 明日の地域経済を拓く元気な挑戦者たち ぶぎん地域経済研究所編著  海文堂出版  2004 336.4/2004

会社が嫌だからではなく、これまでに培ったノウハウや自分の能力を、これまでにはなかった業態・うつわの中で活かすため、自ら起業する例が増えてきた。そのような企業家達十一人を取り上げ、どんな地点を目指しているのかという起業の思いと熱意、 事業を軌道に乗せる苦労を詳細・的確にレポートしている。

☆日本の産業クラスター戦略  地域における競争優位の確立 石倉洋子〔ほか〕著 有斐閣   2003  601.1/2003

今日の産業政策を考える上で欠かすことのできない概念であるクラスターに関する論考集。企業が協働するという従来からの日本の特長を活かしながら、政府と企業の関係を正し、業界団体のあり方を正し、また経済の分権化・分散化をもたらすことから、 本書では、この概念が日本の経済発展と競争力強化にとって特に重要とする。

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教育

☆合併自治体の教育デザイン  何から始め、どう取り組めばよいか 小川正人、葉養正明共編著  ぎょうせい  2003 373.2/2003

多くの市町村で合併に向けての協議が進められている。しかしその協議・実務作業を重ねる中で、教育行政事項がしっかり取り上げられていないのではないか。合併に向かって急き立てられる中で教育が先送りされているのではないか。

☆どの子も一番になれる  本当の学力とは何か  穂坂邦夫著 幻冬舎  2004 370.4/2004

市民参加、パートタイム公務員など様々なアイデアや実践で注目を集める埼玉県志木市長が、教育について書き下ろす。二十五人学級、ホームスタディ制度など、教育改革にも力を発揮している穂坂市長が、学習塾経営時代の体験を交えて、子どもの良さとは、学力とは、勉強とはを説く。

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中央行政

☆対論!戦争、軍隊、この国の行方  九条改憲・国民投票を考える 渡辺治〔ほか 著〕今井一編  青木書店  2004 323.1/2004

イラクへの自衛隊派遣は許されることなのか?解釈改憲を批判する本書の編者は、国民投票によって、改憲か、あるいは九条堅持かをはっきりさせるべきではないかと主張する。改憲派と護憲派と対峙し緊迫した議論を闘わせたシンポジウムを収録すると共に、その後の書き下ろし論文が所収されている。

★地方制度調査会「答申」を読む  資料と解説  渡名喜庸安著 自治体研究社  2004  未所蔵

昨年十一月に出された第二十七次地方制度調査会の答申。その論点を、わかりやすく読み解き、中間報告・西尾私案と本答申の比較表や答申本文、町村からの提言などの資料も付している。

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その他

☆アサノ知事のスタンス  浅野史郎著  ぶどう社  2003 *318.2/2003

浅野・宮城県知事が各種雑誌に連載していたエッセイを集めた一冊。分権のリーダーが執務の中で、あるいは生活の中で考えたこと・感じたことが満載されている。介護・福祉に関する内容が多い。

自分たちで運営しようNPO法人!  会計・税務・登記・所轄庁・労働保険・社会保険までNPO法人運営実務マニュアル! 改正法対応! NPO事業サポ−トセンター、名越修一共編著  学陽書房  2004  未所蔵

「自分たちでつくろうNPO法人!」(当館所蔵あり335.8/99)の続編。法人設立後に必要とされる運営事務を網羅。会計・税務・登記・所轄庁編・労働保険編・社会保険編について分かりやすく記載されている。

★地方公務員採用・昇任試験必携  問題作成の技術  森田昭次郎、富田博実共著  学陽書房  2004  未所蔵

職員の採用についてはもちろん、昇任についても能力主義人事を行う上で有用な試験制度は各地で導入されている。本書は試験問題作成にあたっての実践的なノウハウを網羅したもの。ペーパーテストのみならず、面接式・演習式の試験についても取り上げられている。

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全国の1,000を超える自治体が公表する2万弱の条例を掲載。

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