本多 啓/著 -- 東京大学出版会 -- 2005.2 -- 815

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所蔵館 所蔵場所 請求記号 資料番号 資料区分 帯出区分 状態
一般 一般資料室 815/2005/ 00011417375 和書 帯出可 在庫 iLisvirtual

資料詳細

タイトル アフォーダンスの認知意味論 ,
書名ヨミ アフォーダンス ノ ニンチ イミロン
並列タイトル An affordance‐theoretic approach to cognitive semantics
副書名 生態心理学から見た文法現象
著者 本多 啓 /著  
著者名ヨミ ホンダ,アキラ
出版者 東京大学出版会
出版年 2005.2
ページ数, 大きさ 15,331p, 22cm
NDC10版 815
NDC8版 815
一般件名 日本語-文法 , 日本語-意味論 , 英語-文法 , 英語-意味論 , 認知
注記 欧文タイトル:An affordance‐theoretic approach to cognitive semantics
著者紹介 1965年生まれ。東京大学大学院英語英文学専攻博士課程修了。現在、駿河台大学現代文化学部助教授。
内容紹介 日本語と英語の文法に関わる問題に対して、生態心理学の観点を導入することによって答えを与える試み。94年以来いくつかの媒体に公表してきた論文をもとに、大幅に改訂してまとめる。
内容注記 文献:p301〜323

目次

第1章 認知科学と認知言語学
  1.1 認知科学の一環としての認知言語学
  1.2 「意味」についての考え方
  1.3 認知意味論と生態心理学:なぜ生態心理学なのか
  1.4 意味のありか
  1.5 音の中に情報はあるのか:佐々木(1994b)をめぐって
第2章 世界の知覚,自己知覚,言語表現
  2.1 自己の直接知覚の諸相
  2.2 自己知覚と言語表現
  2.3 視座の移動と自己の客体化:一人称代名詞の意味論
  2.4 一人称代名詞の獲得の社会的な基盤
  2.5 記憶と想像の中の自己
  2.6 「捉え方」の意味論としての認知意味論と生態心理学
  2.7 言語と知覚の並行性とその限界
  2.8 Neisserの「五種類の自己知識」論
第3章 探索活動とアフォーダンス
  3.1 知覚の能動性:探索活動
  3.2 知覚システム:知覚のための身体の行為,知覚のために組織される身体
  3.3 生物体の運動と意思の知覚
  3.4 アフォーダンスと自己知覚
  3.5 情報の冗長性と知覚学習
  3.6 文化学習と知覚行為循環
  3.7 プラスでないアフォーダンス
  3.8 社会的なアフォーダンスとインターパーソナル・セルフ
  3.9 行為の二種類とその社会的な側面
第4章 探索活動とアフォーダンスに動機づけられた構文現象
  4.1 はじめに
  4.2 中間構文の意味論
  4.3 連結的知覚動詞構文
  4.4 主体移動表現
  4.5 視座の移動による自己の客体化
  4.6 属性表現と時間性
  4.7 本章のまとめ
第5章 英語の中間構文の諸相
  5.1 はじめに
  5.2 文に十分な情報量を与えることができない動詞
  5.3 探索活動を表すことができない動詞
  5.4 アスペクト,動作主性,被影響性
  5.5 経験知の表現としての中間構文:tough構文との比較から
  5.6 中間構文における動作主の性格
  5.7 中間構文の周縁
第6章 空間と時間の意味論
  6.1 探索活動としての移動
  6.2 空間の構造を語るテクスト
第7章 日本語と英語における自己の表現
  7.1 日英語の文構造の対比
  7.2 日英語における話し手の捉え方
  7.3 人間の全体と人間の一部
  7.4 知覚と存在
  7.5 状況の成立と知覚
  7.6 所有と存在・状況
  7.7 他動詞構文と自動詞構文
  7.8 ここまでのまとめ
  7.9 日本語における主語なし文と状況没入性
第8章 その他の諸現象
  8.1 はじめに
  8.2 日本語の数量詞遊離構文とその周辺
  8.3 形容詞の意味構造
  8.4 可能表現
  8.5 複文
  8.6 日本語の「偶然確定条件」の表現
  8.7 美化語と社会方言
第9章 協応構造,共同注意
  9.1 はじめに:生態心理学における共同性の根拠
  9.2 言語活動の相互行為性
  9.3 共同注意
  9.4 コミュニケーションと共感現象
  9.5 日本語の会話の相互行為的な構造:「あいづち」と「共話」
  9.6 ケーススタディ:「から」の分析
  9.7 考察
  9.8 会話を捉えるための二つのモデル:「キャッチボール」と「みんなで玉転がし」
  9.9 本章のまとめ
第10章 見えの共有と統語現象
  10.1 はじめに
  10.2 理論的な道具立て
  10.3 指し言語の諸相
  10.4 語り言語
  10.5 題目における既知と未知
  10.6 非視覚的な共同注意と言語表現
  10.7 指し言語以前:「ほら」について
  10.8 現象描写文の諸相
  10.9 「修行者あひたり」型表現
第11章 理論的考察
  11.1 はじめに
  11.2 言語過程説と生態心理学と認知意味論
  11.3 「主体化」について
  11.4 「公的自己」と「私的自己」