新井 朝雄/著 -- 朝倉書店 -- 2006.2 -- 421.3

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所蔵館 所蔵場所 請求記号 資料番号 資料区分 帯出区分 状態
一般 一般資料室 421.3/2006/ 00011581352 和書 帯出可 在庫 iLisvirtual

資料詳細

タイトル 量子現象の数理 ,
書名ヨミ リョウシ ゲンショウ ノ スウリ
叢書名 朝倉物理学大系
著者 新井 朝雄 /著  
著者名ヨミ アライ,アサオ
出版者 朝倉書店
出版年 2006.2
ページ数, 大きさ 10,535p, 22cm
NDC10版 421.3
NDC8版 421.3
一般件名 量子力学
著者紹介 1954年埼玉県生まれ。東京大学大学院理学研究科修士課程修了。北海道大学大学院理学研究科数学専攻教授。理学博士。
内容紹介 量子現象に関わる数理を、9つの主題別に、原理的・普遍的観点を強調する仕方で叙述する。とくに、物理量の自己共役性の問題については詳しく論じる。1999年刊「量子力学の数学的構造 I・II」の続編。
内容注記 文献:章末

目次

1 物理量の共立性に関わる数理
  1.1 はじめに
  1.2 単独の物理量に関する測定(Ⅰ)-純点スペクトル的な物理量の場合
  1.3 単独の物理量に関する測定(Ⅱ)-一般の場合
  1.4 複数の物理量の測定による状態の一意的決定(Ⅰ)-純点スペクトル的な物理量の組の場合
  1.5 複数の物理量の測定による状態の一意的決定(Ⅱ)-一般の場合
  1.6 代数的な特徴づけ
  付録A 可分なヒルベルト空間の巡回ベクトルによる直交分解
2 物理量の自己共役性
  2.1 はじめに
  2.2 小さい摂動
  2.3 加藤-レリッヒの定理の応用-シュレーディンガー型作用素の自己共役性,原子と物質の弱安定性
  2.4 必ずしも小さくない摂動
  2.5 混合型ポテンシャルをもつ場合
  2.6 交換子定理
  2.7 解析ベクトル定理
  2.8 準双線形形式と自己共役作用素
  2.9 形式による摂動-KLMN定理
3 正準交換関係の表現と物理
  3.1 はじめに
  3.2 予備的考察
  3.3 ヴァイル型表現
  3.4 シュレーディンガー表現のヴァイル型性
  3.5 ヴァイル型表現の構造-フォン・ノイマンの一意性定理
  3.6 CCRの非同値表現とアハラノフー-ボーム効果
  3.7 弱ヴァイル型表現
  3.8 時間作用素
4 量子力学における対称性
  4.1 はじめに-対称性とはどういうものか
  4.2 群
  4.3 量子力学における対称性の原理的構造
  4.4 一般の表現
  4.5 物理量の対称性
  4.6 シュレーディンガー型作用素の対称性
  4.7 対称性と保存則
  4.8 回転対称性と軌道角運動量作用素の保存
  4.9 軌道角運動量の固有空間による直和分解(Ⅰ)-2次元空間の場合
5 物理量の摂動と固有値の安定性
  5.1 はじめに
  5.2 複素変数のバナッハ空間値関数
  5.3 閉作用素と冪等作用素
  5.4 物理量の摂動の一般的クラス-解析的摂動
  5.5 応用
  5.6 埋蔵固有値の摂動,共鳴極,生き残り確率
  5.7 フリードリクスモデル
  付録G バナッハ空間の双対空間とハーン-バナッハの定理
  付録H ある2重積分の計算
6 物理量のスペクトル
  6.1 はじめに
  6.2 離散スペクトルと真性スペクトルの特徴づけ
  6.3 最小-最大原理
  6.4 コンパクト作用素
  6.5 真性スペクトルの安定性
  6.6 シュレーディンガー型作用素の真性スペクトル
  6.7 シュレーディンガー型ハミルトニアンの離散スペクトル
7 散乱理論
  7.1 はじめに-発見法的議論
  7.2 数学的準備-絶対連続スペクトルと特異スペクトル
  7.3 散乱理論の一般的枠組み
  7.4 波動作用素の存在に対する判定条件
  7.5 波動作用素の完全性に対する判定条件
  7.6 散乱作用素の積分表示と漸近展開
8 虚数時間と汎関数積分の方法
  8.1 はじめに-量子動力学の虚数時間への拡張
  8.2 熱半群,スペクトルの下限,基底状態
  8.3 汎関数積分および確率過程との接続-発見法的議論
  8.4 確率過程の存在
  8.5 ブラウン運動
  8.6 ファインマン-カッツの公式
  8.7 基底状態過程
  付録I 確率論の基本事項
  付録J ガウス型確率過程
9 超対称的量子力学
  9.1 はじめに-超対称性とはどういうものか
  9.2 超空間,超場および超対称性代数
  9.3 公理論的超対称的量子力学
  9.4 超対称性と特異摂動-摂動法の破綻
  9.5 ウイッテンモデル
  9.6 縮退した零エネルギー基底状態をもつモデル
  付録L トレース型作用素
  付録M 自己共役作用素の強レゾルヴェント収束
  付録N 簡単な超関数方程式の解