峯村 至津子/著 -- 岩波書店 -- 2006.3 -- 910.268

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所蔵館 所蔵場所 請求記号 資料番号 資料区分 帯出区分 状態
一般 一般資料室 910.268/ヒグ/ 00009004649 和書 帯出可 在庫 iLisvirtual

資料詳細

タイトル 一葉文学の研究 ,
書名ヨミ イチヨウ ブンガク ノ ケンキュウ
叢書名 岩波アカデミック叢書
著者 峯村 至津子 /著  
著者名ヨミ ミネムラ,シズコ
出版者 岩波書店
出版年 2006.3
ページ数, 大きさ 11,271,12p, 22cm
NDC10版 910.268
NDC8版 910.268
個人件名 樋口 一葉
著者紹介 1967年長野県生まれ。京都大学大学院文学研究科国語学国文学専攻博士課程研究指導認定退学。京都女子大学短期大学部助教授。
内容紹介 一葉作品の中でも「家の中の女性」をヒロインとした「ゆく雲」「うつせみ」「われから」などを中心にとりあげ、さまざまな制約に囲繞されていた女たちの「逸脱」をどのように描き出したのか、作者の戦略の解明に挑む。

目次

序説
  一 作品の読みと同時代の状況
  二 <時代が求めた表現>と、それを超えるもの
  三 <逸脱>への模索
第一章 縫うこと、綻びること
  一 <縫うこと>をめぐる女性の思い
  二 <縫うこと>に込められた意味
  三 「ゆく雲」を読む
  四 <縫うこと>からの逸脱
第二章 <安全な場所>の崩壊
  一 「ほころびが切れ」た心の行方
  二 不自由さと緊張と
  三 桂次からお縫へ
  四 <安全な場所>の崩壊
第三章 「うつせみ」の狂気
  一 破局から始まる物語
  二 狂気の勝利
  三 「うつせみ」の狂気
第四章 狂気を描く方法
  一 「うつせみ」の方法
  二 狂気を描く際の趣向
  三 <方法>としての<古典>導入
第五章 くもらぬ月
  一 作品の展開と情景と
  二 <幸福>な物語
  三 「十三夜」の月
第六章 <文明の陰>への眼差し
  一 美尾の物語の素材
  二 お町の物語の素材
  三 名もなき女たちの声
第七章 非「理想の佳人」
  一 女も悩み、欲望する
  二 女も自らの可能性に興味を持つ
  三 「理想の佳人」は、欲望を抑制する
  四 貧家の妻の理想像
  五 翻弄する女
  六 理想の人から普通の人へ
  七 非「理想の佳人」
  八 美尾からお町へ
第八章 <物思はぬ女>から<物思ふ女>へ
  一 女子教育書から見るお町
  二 お町の造型が意味するもの
  三 「われから」一・二章の意味
  四 「われから」に於ける<姦通>
  五 振り返ったお町が見たもの