冨江 直子/著 -- ミネルヴァ書房 -- 2007.2 -- 369.2

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一般 一般資料室 369.2/2007/ 00012025508 和書 帯出可 在庫 iLisvirtual

資料詳細

タイトル 救貧のなかの日本近代 ,
書名ヨミ キュウヒン ノ ナカ ノ ニホン キンダイ
副書名 生存の義務
叢書名 MINERVA社会福祉叢書
著者 冨江 直子 /著  
著者名ヨミ トミエ,ナオコ
出版者 ミネルヴァ書房
出版年 2007.2
ページ数, 大きさ 5,295,19p, 22cm
NDC10版 369.2
NDC8版 369.2
一般件名 救貧法-歴史
ISBN 978-4-623-04773-4 国立国会図書館 カーリル GoogleBooks WebcatPlus
著者紹介 1973年滋賀県生まれ。東京大学大学院人文社会系研究科博士課程修了。流通経済大学非常勤講師。
内容紹介 「大正デモクラシー」から「戦時体制」へと推移する時代の中で、救貧はどのように語られ、どのように制度化されていったのか。社会事業は転向したのか。救貧をめぐる言葉と経験のなかに、日本近代のあり方を読み取る。
内容注記 文献:巻末p5〜19

目次

序章 シティズンシップと日本近代
  一 繰り返される理念
  二 シティズンシップとは
  三 シティズンシップの日本的“翻案”
  四 語られなかったもの
第1章 問いと視点
  一 社会事業は転向したか
  二 言説実践としての政治過程
  三 「国家」と「社会」をめぐって
  四 本書の構成
第2章 軍事救護法(一九一七年)と「国家」
  一 救貧と徴兵の交差点
  二 軍事救護法成立までの経緯
  三 軍事救護をめぐる議論
  四 法案をめぐる議論と制定法
  五 個人も「国家」も語られない“国民の主体性”論
  付論 救貧と参政権-「普通」選挙の「欠格」とは
第3章 救護法(一九二九年)と「社会」
  一 大正デモクラシーと救護法
  二 社会事業以前の救貧制度無用論
  三 社会事業の草創
  四 救貧制度をめぐる議論
  五 制定法の解釈
  六 個人も「国家」も包む「社会」というもの
第4章 救護法の運用と方面委員制度
  一 実践としての“生存の義務”
  二 救護法の概要
  三 実定法における救済の「権利」をめぐって
  四 救護法運用のしくみ
  五 方面委員の救貧理念
  六 方面委員令の制定
  七 同胞の思想
第5章 “戦時革新”の言説(一九三〇年代後半)
  一 戦争と社会変革
  二 国防の強化と“戦時革新”
  三 総力戦期の社会行政の展開
  四 生産力理論
  五 生産倫理の共同体
第6章 社会事業法(一九三八年)の制定
  一 社会事業理念の「転換」?
  二 一九三〇年代後半の社会事業論
  三 社会事業法の制定
  四 “生産資源としての精神”の救済
第7章 母子保護法(一九三七年)の形成
  一 母子保護と女性参政権
  二 母子保護法の形成過程
  三 公的領域への“参加”という戦略
  四 母役割の公的領域化という戦略
  五 女性の権利・子どもの権利の行方
  六 “公職”の論理
第8章 生存の義務
  一 変わらぬ理念
  二 変容の軌跡
  三 一つの<全体>へ
終章 戦後への問い
  一 戦後日本の出発点における個人と「国家」
  二 「生存権」をめぐる問いへ