山本 一/著 -- 三弥井書店 -- 2014.7 -- 911.132

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所蔵館 所蔵場所 請求記号 資料番号 資料区分 帯出区分 状態
一般 一般資料室 911.1/ヤマ/ 00014414668 和書 帯出可 在庫 iLisvirtual

資料詳細

タイトル 藤原俊成 ,
書名ヨミ フジワラ シュンゼイ
副書名 思索する歌びと
著者 山本 一 /著  
著者名ヨミ ヤマモト,ハジメ
出版者 三弥井書店
出版年 2014.7
ページ数, 大きさ 295,8p, 22cm
NDC10版 911.132
NDC8版 911.132
個人件名 藤原 俊成
ISBN 978-4-8382-3267-3 国立国会図書館 カーリル GoogleBooks WebcatPlus
著者紹介 1952年生まれ。大阪大学大学院文学研究科博士後期課程単位取得満期退学。博士(文学)。金沢大学人間社会研究域学校教育系教授。著書に「慈円の和歌と思想」がある。
内容紹介 古代から中世への転換期を生き抜いた歌人、藤原俊成。彼は、歌の実作の傍ら生涯をかけて和歌作品の「評価の根拠」を問い続けた。その本質とメカニズムを「古来風体抄」と歌合判詞から現代に甦らせる。

目次

藤原俊成とは誰か?
  1 転換期を生きた歌人
  2 文学史の中の藤原俊成
  3 本書の狙いと構成
第Ⅰ部 和歌批評の基準を求めて
第一章 導入部が語るもの
  1 和歌史の連続性
  2 和歌と人間心情との相関
  3 「もとの心」と「人の心」
  4 主題提示にむけた序奏
  5 補説
第二章 仏典引用が語るもの
  1 なぜ『摩訶止観』序であったのか
  2 在来型歌学からの訣別と伝統への復帰
  3 同時代の『止観』受容との関係
  4 天台実相論の援用
  5 結縁
  6 まとめと補説
第三章 主題をめぐる検討
  1 研究史の中で主題はどう捉えられてきたか
  2 歌論史の中での『古来風体抄』の位置
第四章 和歌史から何を学ぶのか
  1 二本の柱
  2 和歌史を作る「人の心」
  3 撰者の心
  4 批評主体の課題
  5 下巻序文における自然美と和歌美
  6 結語
第五章 情動表現への共感
  1 俊成的選択と公任的選択
  2 情動の流れへの一体化
  3 抄出歌左注から
  4 まとめと補説
第六章 貫之「むすぶ手の」歌はどう読まれたのか
  1 俊成の解釈は標準的解釈なのか
  2 想定される俊成の解釈
  3 想定される俊成の享受
第七章 直感を導く古歌
  1 『古今集』を「そのまま受け入れる」こと
  2 『古今問答』の位置と意義
  3 直感の根拠としての『古今集』
  4 批評の対象としての『拾遺集』『拾遺抄』
第Ⅱ部 批評者俊成の形成と転身
第八章 「幽玄」の批評機能・序論
  1 「幽玄」から何を探るか
  2 『十五夜撰歌合』の本文異同の様相
  3 通親歌の本文校訂と「幽玄」の解釈
  4 表現意図をすくいあげる「幽玄」
第九章 秀歌でない歌の「幽玄」
  1 初期用例の検証課題
  2 古歌・古語摂取との関係
  3 古風を志向する意図の評価
  4 秀歌でない「幽玄」の意義
第十章 西行との批評的対決と「幽玄」
  1 批評語「幽玄」の双価性
  2 非秀歌を救済する「幽玄」
  3 西行歌と対決する批評語「幽玄」
  4 「ともに幽玄」の批評的狙い
  5 『御裳濯河歌合』以後へ
第十一章 伝統を志向する「幽玄」
  1 「幽玄」用法転回の検証課題
  2 古歌の理想化
  3 新風歌人への指導的意図
第十二章 最晩年の「幽玄」用例
  1 顕昭の「幽玄」用例から
  2 『御室撰歌合』の「幽玄」
  3 最晩年の「幽玄」用例
  4 『千五百番歌合』判詞の「幽玄」
第Ⅲ部 歌論史・和歌史と藤原俊成
  1 『和歌体十種』を読む
  2 俊成「述懐百首」への一視角