藤井 聡/編著 -- 学芸出版社 -- 2015.11 -- 318.263

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一般 一般資料室 318.2/2015/ 00014056758 和書 帯出可 在庫 iLisvirtual

資料詳細

タイトル 大都市自治を問う ,
書名ヨミ ダイトシ ジチ オ トウ
副書名 大阪・橋下市政の検証
著者 藤井 聡 /編著, 村上 弘 /編著, 森 裕之 /編著, 小野田 正利 /著, 河田 惠昭 /著, 北本 修二 /著, 中山 徹 /著, 本多 哲夫 /著, 薬師院 仁志 /著  
著者名ヨミ フジイ,サトシ , ムラカミ,ヒロシ , モリ,ヒロユキ , オノダ,マサトシ , カワタ,ヨシアキ , キタモト,シュウジ , ナカヤマ,トオル , ホンダ,テツオ , ヤクシイン,ヒトシ
出版者 学芸出版社
出版年 2015.11
ページ数, 大きさ 218p, 21cm
NDC10版 318.263
NDC8版 318.263
一般件名 大阪市-政治・行政
ISBN 978-4-7615-2610-8 国立国会図書館 カーリル GoogleBooks WebcatPlus
著者紹介 1968年生まれ。京都大学大学院工学研究科教授、同大学レジリエンス研究ユニット長。第二次安倍内閣内閣官房参与。
内容紹介 地方都市に自治は可能か? 大阪の橋下市政をさまざまな角度から検証し、その実態を記録にとどめ、全国の大都市自治のあり方を根底から問い直す。財政学・防災学・教育学など多種多様な学術領域の研究者等による論考で構成。

目次

序 大都市自治の「光」と「影」
  1 大都市自治に影をもたらした「大衆化」
  2 「大衆化」した大都市自治の相貌
  3 死に至る「専制都市」(ティラノポリス)に堕した大都市
  4 「専制都市・大阪」に見る、日本の大都市自治の危機
第1部 大都市が陥る改革至上主義
第1章 「改革」全体主義の構造
  1 大都市における大衆化と改革
  2 大都市自治における「改革」全体主義
第2章 大阪市住民投票という「テロル」を検証する
  1 子供の遊び場と化した政治
  2 「住民投票」の政治決定それ自体が暴挙である
  3 議会の決定を覆すという自由民主主義に対するテロル
  4 橋下大阪市長の振る舞いは、論理構造上「業務上過失致死傷罪」と同義である
  5 自由と理性の破壊者たちの進化にあわせた進化が求められている
第3章 都市居住者と社会的統合
  1 住民投票における賛成票の分析
  2 社会学者の視点から
  3 2011年大阪市長選挙との比較
  4 行政区の特性と投票傾向
  5 賛成票の立脚点
  6 地域住民としての都市居住者の重要性
第4章 大都市自治における「言論弾圧」
  1 「都構想」を巡る七つの「事実」に対する直接的弾圧
  2 「学習性無力感」に陥るメディアと学者・言論人
  3 京都大学総長、ならびに国会を通した文部科学大臣への圧力
  4 TV局に対する直接的な「言論弾圧」
  5 大都市自治でのテロルを避けるために
第5章 「大阪都=大阪市廃止分割」構想の実体と論争
  1 大阪都(大阪市廃止分割)構想の多面性
  2 世界の大都市制度と比べても非常識な都構想
  3 「大阪都」の議論と評価
  4 政治過程
  5 展望
第6章 維新の党
  1 維新の党、橋下氏の政治とは何か
  2 政党システムへの大きな影響
第2部 橋下市政は大阪をどう変えたか
第7章 教育再建に向けて
  1 ターゲットにされた「教育改革」
  2 高校入試に「学力テスト」を利用する問題
  3 首長の政治主導による教育委員会統治の危うさ
  4 教職員のモチベーションの低下と現実課題の深刻化
第8章 医療・福祉の全般的削減
  1 住吉市民病院廃止案で示された公立病院の重要性
  2 規制緩和と民営化を進める大阪市の保育施策
  3 地域の意向を踏まえず縮小・再編を強行した地域活動・地域福祉
  4 維新政治の医療・福祉施策
  5 維新の横暴を市民の力で止める
第9章 公務員と労組への攻撃
  1 労働基本権無視と労働組合敵視
  2 強制アンケートの実施
  3 便宜供与打ち切り
  4 政治的行為制限条例の制定
第10章 財政
  1 大阪市財政と『市政改革プラン』
  2 予算編成
  3 大阪都構想の財政的意味の消失
  4 大阪市の財政改革への影響
第11章 産業政策における「改革」の実態
  1 橋下市政下での「改革」
  2 信用保証協会の廃止・統合
  3 経済局の再編
  4 「改革」の教訓
第12章 溶解する都市計画
  1 都市計画に求められる時間的連続性と空間的連続性
  2 無くなった「大阪市のマスタープラン」
  3 「大阪市解体」を先取りした都市計画
  4 時間的・空間的な連続性が欠落している「グランドデザイン大阪」
  5 まちづくりの基本単位「自治会」との連携の劣化
  6 広域行政連携の劣化
  7 「改革」全体主義が都市計画を破壊する
第13章 防災
  1 災害に脆い大阪平野と隣接丘陵・山地
  2 大阪における巨大災害の歴史
  3 防災・減災行政上の課題と大阪府政・市政トップの怠慢
第3部 大都市自治の未来
第14章 大都市自治の「改革」全体主義に対抗する三つの処方箋
  1 すぐに忘れる大衆
  2 「噓」で自滅する大衆
  3 第一の処方箋:自由な言論活動の展開
  4 第二の処方箋:改革から改善(マネジメント)へ
  5 第三の処方箋:制度論からプロジェクト論へ
  6 全体主義の超克
第15章 大阪市における都市内自治
  1 大阪市における住民自治の問題
  2 大阪都構想における住民自治の考え方
  3 大阪市における総合区をめぐる議論
  4 都市内自治の先進事例
  5 粘り強い取り組みを
第16章 脱東京の都市政策に向けて
  1 統計で見る大阪の地位と、地位低下の原因
  2 大阪が目指すべき都市のランクは?
  3 東京の模倣ではない、質を重視した成長戦略