森 明彦/著 -- 塙書房 -- 2016.3 -- 337.21

所蔵

所蔵は 1 件です。現在の予約件数は 0 件です。

所蔵館 所蔵場所 請求記号 資料番号 資料区分 帯出区分 状態
一般 一般資料室 337.2/2016/ 00014116446 和書 帯出可 在庫 iLisvirtual

資料詳細

タイトル 日本古代貨幣制度史の研究 ,
書名ヨミ ニホン コダイ カヘイ セイドシ ノ ケンキュウ
著者 森 明彦 /著  
著者名ヨミ モリ,アキヒコ
出版者 塙書房
出版年 2016.3
ページ数, 大きさ 22,414,21p, 22cm
NDC10版 337.21
NDC8版 337.21
一般件名 貨幣制度-日本 , 日本-歴史-古代
ISBN 978-4-8273-1283-6 国立国会図書館 カーリル GoogleBooks WebcatPlus
注記 布装
著者紹介 1952年堺生まれ。関西大学大学院博士課程後期課程単位取得退学。関西福祉科学大学社会福祉学部教授。博士(文学)、(関西大学)。
内容紹介 古代国家は貨幣に何を求め、貨幣をどう受け止めたのか。主に7〜10世紀の貨幣を考察し、古代貨幣制度の成立と変容過程及びその性格を究明する。貨幣とともに支払い手段、計算手段などの機能を持つ布と穎稲も取り上げる。

目次

序章 日本古代の価値体系の特質と貨幣
  はじめに
  一 律令的価値体系と国家的労働力の法定価格
  二 布と穎稲と銀との律令的価値体系における等価関係
  三 関市令にみる官私間交易における時価と估価
  四 国家による臨時的公定価格の設定
  おわりに
付論一 「律書残篇」五刑贖法
付論二 日本古代の市と交易小考
  はじめに
  一 「古本令私記」C断簡について
  二 難波交易使の綿の売買
  おわりに
第Ⅰ部 貨幣の経済的機能
第一章 無文銀銭と富本銭の歴史的位置
  はじめに
  一 内蔵寮門【ボウ】木簡の銀と糸・布との換算率の問題
  二 銀と布との換算率の端数と律令時代における価値関係の形式問題
  三 内蔵寮門【ボウ】木簡にみえる交易の実態と貨幣
  四 無文銀銭および富本銭の歴史的意義
  おわりに
第二章 銭文「和同」「開珎」の意味と貨幣観
  はじめに
  一 和同開珎と功直銭
  二 和同開珠と和同交易
  三 珍宝論争と『千字文』
  おわりに
第三章 和同開珎の材質と銭様の変容
  はじめに
  一 和同開珎の各銭様の鋳造量
  二 不隷開から隷開へ
  三 古和同(銀銭・銅銭)から新和同(銅銭)へ
  おわりに
第四章 和同開珎の価値規定と流通構造
  はじめに
  一 和銅五年十二月制の布と銭貨の換算率
  二 銀による和同開珎の価値規定
  三 銀銭・銅銭の同価説について
  四 和銅四年五月制の穀と和同開珎との換算比
  五 和同開珎の価値規定と経済思想
  おわりに
第五章 京畿内調銭と畿外調庸銭
  はじめに
  一 京畿内調銭随時増減と一功二五文制
  二 戸別の調と畿内調徭銭
  三 京畿内調銭制の開始
  四 調の鐵と外国調銭
  おわりに
第六章 奈良時代末期の銭貨をめぐる矛盾と対策
  はじめに
  一 奈良朝末期の物価
  二 東大寺写経所文書における新銭と旧銭
  三 宝亀三年官奏と宝亀十年勅
  四 神護景雲・宝亀年間における銭貨の法定比価と実質価値
  五 新銭発行のもたらした矛盾と対策
  おわりに
第Ⅱ部 貨幣の不在と疑似経済的用法
第七章 布の一般的等価機能と織成形態
  はじめに
  一 調庸布生産に関する問題の所在
  二 布の一般的等価物としての存在形態
  おわりに
第八章 畿内調雑物と貨幣の不在
  はじめに
  一 畿内調雑物
  二 和泉国貢納陶器の用途
  三 調雑物と穢
  おわりに
第九章 貨幣の呪力と穢・罪
  はじめに
  一 穢と「ケ・ガ・レ」
  二 糞尿と「汚れた貨幣」
  三 貨幣の呪力
  四 貨幣の呪力の淵源と類型
  おわりに
第Ⅲ部 日本古代初期貨幣制度の変遷と性格
第十章 日本古代初期貨幣制度の変遷
  はじめに
  一 栄原永遠男による和同開珎流通段階区分の問題点
  二 初期貨幣制度の変遷と特質
  おわりに
終章 日本古代初期貨幣論序説
  はじめに
  一 全目的貨幣としての日本古代初期貨幣
  二 国家財政における貨幣発行の意義
  三 地方財政と銭貨
  四 貨幣の呪力と象徴性