坂口 周/著 -- 慶應義塾大学出版会 -- 2016.10 -- 910.26

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一般 一般資料室 910.26/サカ/ 00014175798 和書 帯出可 在庫 iLisvirtual

資料詳細

タイトル 意志薄弱の文学史 ,
書名ヨミ イシ ハクジャク ノ ブンガクシ
副書名 日本現代文学の起源
著者 坂口 周 /著  
著者名ヨミ サカグチ,シュウ
出版者 慶應義塾大学出版会
出版年 2016.10
ページ数, 大きさ 445,6p, 22cm
NDC10版 910.26
NDC8版 910.26
一般件名 日本文学-歴史-近代
ISBN 978-4-7664-2366-2 国立国会図書館 カーリル GoogleBooks
著者紹介 1977年東京都生まれ。東京大学大学院総合文化研究科博士課程単位取得満期退学。福岡女子大学国際文理学部専任講師。2014年「運動する写生」で群像新人文学賞評論部門優秀作を受賞。
内容紹介 近代から現代に至る文学の「視覚性」に注目し、日本に脈々と流れる「曖昧」の系譜を辿ることで、「意志」をめぐる近代の激しい攻防をあぶりだす。「正岡子規と映画の論理」「横光利一の<四次元小説>論」などを取り上げる。

目次

序章 「曖昧未了」から「意志薄弱」まで
第一部
第一章 運動する写生
  一 「起源」としての一八九六年
  二 活動写真の時代
  三 「写生」の二面性
  四 「活動」の原理
  五 「曖昧未了」の美学
  六 写生的認識とモンタージュ
  七 夢の<推移>の理論へ
第二章 催眠、あるいは脳貧血の系譜
  一 催眠術言説の成立
  二 漱石文学と催眠現象
  三 「さびしさ」という方法
  四 志賀直哉の「さびしさ」へ
  五 悲喜劇の構造
  六 病と熱情のサロメ
  七 脳貧血の美学
  八 「風流」論へ
第三章 <気づき>の神秘主義
  一 「気づく」ことのテーマ性
  二 既視のメカニズム
  三 漱石という端緒
  四 媒介項としての志賀直哉
  五 「崇高」と「美」のはざまに
  六 「ぼんやり」から「はっきり」へ
  七 佐藤春夫「西班牙犬の家」の夢空間
  八 照応する「城の崎にて」
  九 「新感覚」の先へ
第二部
第四章 発声映画の時代
  一 昭和文学への転換
  二 <超-現実>の心理
  三 トーキーの思想圏
  四 矛盾的同一体としてのトーキー
  五 有声を支える四次元
  六 小説の「連絡体」としての四次元
  七 偶然性と倫理
  八 「純粋小説」における恋愛の意味
  九 「懐疑」と「会議」
第五章 一九六三年の分脈
  一 「曖昧」から「あいまい」への受け渡し
  二 サルトルの「想像力」
  三 「空の怪物アグイー」論
  四 川端康成の何が「あいまい」なのか
  五 虚無を解消する方法
  六 「あいまい」の行方
終章 「意志」をめぐる攻防