片岡 栄美/著 -- 青弓社 -- 2019.9 -- 361.5

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所蔵館 所蔵場所 請求記号 資料番号 資料区分 帯出区分 状態
一般 一般資料室 361.5/2019/ 00013857651 和書 帯出可 貸出中 iLisvirtual

資料詳細

タイトル 趣味の社会学 ,
書名ヨミ シュミ ノ シャカイガク
並列タイトル Sociology of Taste:Culture Class and Gender
副書名 文化・階層・ジェンダー
著者 片岡 栄美 /著  
著者名ヨミ カタオカ,エミ
出版者 青弓社
出版年 2019.9
ページ数, 大きさ 377p, 21cm
NDC10版 361.5
NDC8版 361.5
一般件名 文化 , 趣味
ISBN 978-4-7872-3456-8 国立国会図書館 カーリル GoogleBooks WebcatPlus
著者紹介 駒澤大学文学部教授。専攻は文化社会学、社会階層論、教育社会学。共著に「変容する社会と教育のゆくえ」「文化の権力」など。
内容紹介 社会調査や計量分析を基に、現代日本における文化的オムニボア(文化的雑食性)という特性と、ジェンダーによる文化の差異を浮き彫りにする。そして、日本で文化の再生産が隠蔽されてきたメカニズムを解き明かす。

目次

序章 文化的平等神話
  1 文化的平等神話
  2 文化の正統性とは
  3 文化による差異化、学歴による差異化
  4 グローバリゼーションと文化の均質化、そしてアイデンティティの行方
第1章 趣味の社会学の成立と展開
  1 趣味の社会学とは
  2 文化による自己表現と脱近代
  3 自己実現のポリティックスと趣味、テイスト
  4 ポストモダニズムと大衆文化社会、商業主義
  5 分析の視点と課題
  6 ブルデューの意義とポスト・ブルデューの文化社会学
第2章 文化資本、ハビトゥス、実践
  1 象徴闘争としての趣味・テイストと文化の階層性
  2 ハビトゥスと実践(プラティック)
  3 戦略とハビトゥス
  4 ハビトゥスは単数か複数か
  5 文化資本とは
  6 文化資本の獲得様式と蓄積性
  7 文化資本と学歴資本
  8 文化資本と階層・階級
  9 文化資本は測定可能か
第3章 階級・階層から差異の空間へ
  1 ブルデューの発生論的構造主義と階級・階層
  2 わが国での差異の体系と趣味のヴァリアント
  3 文化の入れ子構造
  4 都市部の生活様式空間と社会空間の相同性
第4章 文化的オムニボアと象徴的境界
  1 文化的な排他性それとも寛容性
  2 文化の威信スコアと指標
  3 文化的寛容性は現代の文化資本か?
  4 進行する文化的オムニボア化
  5 ハイカルチャーと大衆文化の象徴的境界
  6 大衆化社会における文化戦略と文化的再生産
第5章 写真イメージにみる美的性向
  1 中間芸術としての写真とハビトゥス
  2 調査方法
  3 写真イメージにみる美的性向
  4 男女による美的性向の差異
  5 学歴資本と美的性向の関連
  6 写真イメージにみる美的性向は男性で均質化
  7 職業と美的性向
  8 考察
第6章 文化消費の構造と階層・ジェンダー
  1 性と年齢による文化のすみ分け
  2 文化の階層性とジェンダー
  3 高学歴化と文化資本
  4 文化貴族と文化的成り上がり
  5 収入と文化消費
  6 文化の構造
  7 文化の規定要因
  8 わが国の文化的再生産過程
  9 文化のコーポレート支配仮説(文化産業仮説)
第7章 階層再生産と文化的再生産のジェンダー構造
  1 文化か知能か
  2 地位達成での学歴と文化資本
  3 文化資本の収益
  4 問題設定
  5 教育市場・労働市場・婚姻市場での文化資本の効果
  6 労働市場での収益と転換効果
  7 婚姻市場での文化資本の収益
  8 結果の要約
  9 階層再生産と文化的再生産のジェンダー構造
第8章 教育達成過程における家族の教育戦略とジェンダー
  1 家族の教育戦略への焦点化
  2 メリトクラシーと文化選抜
  3 文化資本と人的資本
  4 家族の教育戦略と社会階層
  5 分析の方法と変数の特性
  6 文化的な女性は成績がよいか
  7 教育達成メカニズムの変容
  8 文化資本の学校での収益の変化
  9 学校外教育投資効果の変容と教育戦略の外部化
第9章 ジェンダーと文化
  1 文化定義のジェンダー化
  2 文化評価のジェンダー差
  3 文化評価をめぐる諸言説
  4 性役割意識と文化への意味付与
  5 概念間の関連性
第10章 バウンダリー・ワークとしての友人選択とハビトゥス
  1 問題設定
  2 象徴的境界とは何か
  3 バウンダリー・ワークの3つの基準
  4 日本での研究の意義
  5 調査の概要
  6 友人選択基準にみる象徴的境界
  7 バウンダリーの社会的特徴
  8 友人選択での象徴的境界の特徴
  9 バウンダリー・ワークに関する知見
第11章 階級のハビトゥスとしての文化弁別力とその社会的構成
  1 文化評価と階級
  2 分析課題
  3 文化の威信評価と評定の意味
  4 文化評価の一次元性と対抗文化の不在
  5 階級のハビトゥスとしての文化弁別力
  6 文化による差異化と文化の階層性
  7 自らが優位になる分類システムの採用
  8 地位移動と文化評価