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自己決定の落とし穴
貸出中
石田 光規/著 -- 筑摩書房 -- 2025.8 -- 361.4
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所蔵館
所蔵場所
請求記号
資料番号
資料区分
帯出区分
状態
一般
新着図書コーナー
361.4/2025/
00006497606
和書
帯出可
貸出中
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資料詳細
タイトル
自己決定の落とし穴 ,
書名ヨミ
ジコ ケッテイ ノ オトシアナ
叢書名
ちくまプリマー新書
著者
石田 光規
/著
著者名ヨミ
イシダ,ミツノリ
出版者
筑摩書房
出版年
2025.8
ページ数, 大きさ
202p, 18cm
NDC10版
361.4
一般件名
意思決定
ISBN
978-4-480-68530-8
著者紹介
神奈川県生まれ。東京都立大学大学院社会科学研究科社会学専攻博士課程単位取得退学。博士(社会学)。早稲田大学文学学術院教授。著書に「孤立の社会学」「「友だち」から自由になる」など。
児童内容紹介
自分のことは、自分で決める。それは善いことのはずなのに、息が詰まるのはなぜ?そもそも、自分で決めるってそんなによいもの?他人の決めたことには、どこまで踏み込んでいい?「自分で決めること」すなわち「自己決定」に焦点をあて、とかく自己決定を求められる社会のさまざまな現象を読み解きます。
内容紹介
自分のことは自分で決める。本来善しとされるはずなのに、どこか疲れるのはなぜ? 他人の決めたことには、どこまで踏み込んでいい? 「自己決定」をめぐるこの社会の自縄自縛をときほぐす。
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目次
はじめに
第一章 自分で決めることに息苦しさを感じてしまう
1 自分で決めることを求められる時代
集団の時代から個人の時代へ/物的な豊かさと決定/個人を尊重する思想と決定/個人化した社会と自分で決定する時代/自分で決める社会の重圧
2 私たちは好きなように決められるのか
自分で決められる範囲/求められる倫理的・理性的な自己
3 私たちはほんとうに決めているのか
自己決定と責任の関わり/責任ある主体という考え方/自分で決めることの外部性
4 責任とはいったい何なのか
意志決定の裏側にあるはたらき/同じ意志決定を行っても同じ結果になるわけではない/社会における責任の役割/自己決定・自己責任の厳しい社会/ここまでのまとめ
第二章 決定に対する責任の所在
1 私たちの決定を左右する責任
思わぬバッシング/自己決定のふたつの側面/責任に左右される決定
2 責任の強化による決定の抑制
お酒を飲むことの責任/世論と法律をつうじた責任の強化
3 個々人の決定と集団が課す責任のせめぎ合い
イラク人質事件の概要/ふたつの議論/シゲルさんの話と人質事件との違い/集団の決定と個人の決定/集団の決定・責任が個人の決定を圧迫する社会/集団の決定の正しさという問題/個人と集団の決定の重み
4 親密な関係における決定と責任
恋愛についての新しい感覚/男女関係と決定・責任/責任を作りだし自己決定を阻む人たち/結局、どうすればよいのか
5 男女関係のこれから:決定と責任の論理を超えて
第三章 決定を回避する私たち
1 自己決定の範囲を広げる物的な豊かさ
フミオさんの不満/豊かになったから決められる
2 モノやサービスのイメージを消費する生活
機能的消費と記号的消費/記号的消費の時代
3 記号化され、見定められる日常生活
豊かな文化と「見定め」の発生/企業により割り振られる記号
4 見定められるリスクの回避
安心できる自己決定/やりたいことより迷惑が気になる/人の目を気にする私たち/リスクを回避するさまざまな手段/「エビデンスを示してください」
5 合理的に決定をする私たち
第四章 自分で決めたことに追いかけられる私たち
1 楽しかったはずなのに苦しくなってしまう
楽しめなくなった推し活/決めたことが重荷になる/趣味を楽しめなくなった/自分らしさという檻
2 進路選択という檻
人生のパイプライン・システム/上位のパイプは転落を恐れ、下位のパイプは上位を無関係と考える/漏れの目立つようになったパイプラインと自己決定/下位のパイプに蔓延するあきらめ
3 タワマン文学から読み解く、決めたことにこだわる息苦しさ
勝者の記号を追いかけるタワマン文学/タワマン文学とパイプラインの親和性/登場人物と構成/タワマン生活を望んださやかと綾子/自己肯定の裏側にほの見える苦悩/満たされないタワマン生活/それでも選ばれるタワマン生活
4 離脱しにくい自己決定
自分で決めたことの息苦しさ/硬直的になりやすい個々人の決定を尊重する社会
第五章 決めたことへの介入は「余計なお世話」?
1 自分で決めたことなのだから放っておいてほしい
お節介の難しさ/人の決定には口を挟まない/キャンセル界隈
2 社会現象になった孤独・孤立
孤独・孤立という視点/つながりを選び一人になりやすくなった社会/イヤなつながりからの離脱と孤独・孤立の不安/孤独・孤立は問題なのか/孤独感の強い人、孤立する人の実際
3 一人になる決定を尊重するか、孤独・孤立を問題視するか
孤独・孤立と自己決定のせめぎあい/難しい予防的な対策/自己決定と向き合う孤独・孤立対策
4 孤独・孤立と自己決定(1):孤立を自己決定と見なすことによる排除
私たちは一人で生きていくことを決めているのか/孤立を決定として解釈する危うさ/結果としての排除の見落とし
5 孤独・孤立と自己決定(2):介入についての考え方
第六章 緩やかに決められる社会へ
1 発生する問題(1):社会の過剰な反応
ここまでを振り返って/責任の体系による統制/自由になるほどに整備される経路
2 発生する問題(2):個人の過剰な反応
個々人の決定に立ち入らない/肥大化する自分/責任概念の転換/自己決定の社会を振り返る
3 自己決定を捉え直す
それでも自己決定を尊重する/「イマジナリーな領域」という視点/「自己責任」から「弱い責任」へ/「硬質な自己決定」から「緩やかな自己決定」へ
4 緩やかな自己決定ができる社会へ
「弱い個人」が決定する社会/相手の決定の背景に思いを馳せられる社会/個の分断ではなくつながりの再生へ
参考文献一覧
あとがき
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