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竹端 寛/著 -- 筑摩書房 -- 2025.9 -- 369

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所蔵館 所蔵場所 請求記号 資料番号 資料区分 帯出区分 状態
一般 新着図書コーナー 369/2025/ 00013193776 和書 帯出可 貸出中 iLisvirtual

資料詳細

タイトル 福祉は誰のため? ,
書名ヨミ フクシ ワ ダレ ノ タメ
叢書名 ちくまプリマー新書
著者 竹端 寛 /著  
著者名ヨミ タケバタ,ヒロシ
出版者 筑摩書房
出版年 2025.9
ページ数, 大きさ 223p, 18cm
NDC10版 369
一般件名 社会福祉
ISBN 978-4-480-68534-6 国立国会図書館 カーリル GoogleBooks
著者紹介 京都生まれ。大阪大学大学院人間科学研究科修了。兵庫県立大学環境人間学部教授。博士(人間科学)。著書に「ケアしケアされ、生きていく」「能力主義をケアでほぐす」など。
児童内容紹介 福祉は、ごく一部の困っている人のためのものではない。病気や障害、貧困などで悪循環に陥っている人が、どうやったら好循環に向かい、幸福を目指せるか。元気な人も誰かの助けが必要になることもある。その際の助け合いの仕組みを考え、伴走する「福祉」を巡る価値観について綴った本。
内容紹介 支援が必要な人は「困った人」じゃない。元気な人も誰かの助けが必要になることもある。どういう価値観でわたしたちは生きているのか、それはどんな風に私やあなたを追い詰めるのかを、様々な事例に基づきながら考える。

目次

はじめに
一章 あなたの一段は他人の十段?-他者を理解すること
  一 算数が苦手な娘
  プロセスの違い/抱え込むか、共に考え合うか/他者の合理性の理解
  二 障害のある子は同じクラスで学べないの?
  特別な配慮は誰のため?/誰の何をノーマルにする?/学校は勉強するところ?/排除的な学校は嫌だ!
  三 「ダメ。ゼッタイ。」はゼッタイ、ダメ!?
  薬物依存の人は人生終わったの?/薬物という「言葉」/自己表現を取り戻すコネクション/共感ではなく、まず理解を
  四 常識と論理の飛躍
  名探偵と「ゴミ屋敷」/「困った人」ではなく「困っている状態」/生活保護の人は怠けているの?/二つの合理性のズレ
二章 なぜ人は追い込まれていくの?-自己責任論を考え直す
  一 他人に迷惑をかけられない? 自己責任論と個人主義
  骨の髄まで、自己責任/誰にとって、何のための、責任?/非難や否定と批判の違い/話してみると「離して見る」
  二 障害者や高齢者はかわいそうな人? 障害の医療モデルと社会モデル
  かわいそうなあなたと、そうではないわたし?/比較評価か対等か/障害の医学モデルと社会モデル/揺らぐ「客観性」
  三 障害者は不幸なの? 標準化と社会的排除
  標準化と規格化の歴史/発達障害急増の「社会的」理由/障害者は不幸しか作らない?/社会構造の抑圧の個人化、内面化の危機
  四 二つのマインドセット 理性の悲観主義と実践の楽観主義
  硬直マインドセット 「そんなの出来っこない!」/しなやかマインドセット 「どうやったら、可能になるのだろう?」/理性の悲観主義と実践の楽観主義/実践の楽観主義に基づく社会変革
三章 家族が支えるのが当たり前?-ケアの社会化
  一 昭和的家族の価値観の限界
  専業主婦という「不払い労働」/「保育園落ちた日本死ね!!!」の衝撃/問題の間主観性/弱いパターナリズムへ
  二 家族が頑張れ、は違う
  日本型福祉社会論という「死語」/家族は暴力的!?/抑圧委譲はあかん!/支配-服従関係を越えるために
  三 贈与の社会化・制度化
  ままならぬものに巻き込まれること/支配ではなく贈与/幸福の社会化・制度化/家族丸抱えではなく関係の平等主義
  四 生き心地の良い社会とは、支え合いが埋め込まれた社会
  合理的配慮とはなにか/病を市に出す/差別、格差、差異の違い/同質性ではなく差異の尊重
四章 ともにケアし合う社会とは?-福祉は誰のため?
  一 自己責任社会だから自分が頑張れ、は違う
  能力の共同性/魂の植民地化/魂の「脱」植民地化とは/「楽しい人生」と「おもしろい人生」
  二 家族に閉じず、共にケアする
  契約関係の前提にあるケア的関係/大文字のPと小文字のp/共にケアすること(Caring with)/職場でも求められるCaring with
  三 安心して思いが話せる・聴かれる環境の大切さ
  「聴く」と「聞く」の違い/「他者の他者性」を聴く/「違いを知る対話」と己の唯一無二性/意思決定支援という対話
  四 「ダメな人」は、「ダメ」じゃない!
  有害な・制約のある男性性を横に置く/安心して弱さを差し出せる/セルフ・ネグレクトを越えて/福祉と社会のあいだで
おわりに