今井 弘道/著 -- 風行社 -- 2006.7 -- 311.21

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所蔵館 所蔵場所 請求記号 資料番号 資料区分 帯出区分 状態
一般 一般資料室 311.2/2006/ 00009051061 和書 帯出可 在庫 iLisvirtual

資料詳細

タイトル 三木清と丸山真男の間 ,
書名ヨミ ミキ キヨシ ト マルヤマ マサオ ノ アイダ
著者 今井 弘道 /著  
著者名ヨミ イマイ,ヒロミチ
出版者 風行社
出版年 2006.7
ページ数, 大きさ 390,10p, 22cm
NDC10版 311.21
NDC8版 311.21
個人件名 丸山 真男 , 三木 清
著者紹介 1944年中国上海市生まれ。京都大学大学院博士課程中退。北海道大学大学院法学研究科教授。法哲学・法思想史専攻。著書に「<市民的政治文化>の時代へ」など。
内容紹介 日本が戦争へ突き進む中、時代と格闘した三木と丸山の間には、「大きな類似性」と「大きなズレ」があり、それは日本近現代思想史にとって決定的に重要なものだった。西田哲学と田辺哲学の相克にまで遡ってその意義を探究。
内容注記 文献:p383〜386

目次

序章 丸山真男研究のポイントと私の立場
  一 はじめに
  二 私の丸山研究のポイント-「或日の会話」の理解
  三 「政治化」とシュミットの自由主義批判
  四 「弁証法的な全体主義」の国家構想としての「二十世紀国家論」への関心
  五 苅部の「或日の会話」理解
  六 丸山にとってのシュミットの位置についての苅部の誤解
  七 戦前の大塚久雄と丸山の「弁証法的な全体主義」
  八 戦前の丸山を「リベラリスト」として描き出そうとする苅部の意図の無理
  九 「弁証法的な全体主義」と田辺哲学
第一章 三木清の危機意識と自然的制度観の克服
  一 近代の危機と制度-三木清の制度論への問題視角
  二 危機・行為・決断
  三 静態的「環境」と過程的「情勢」
  四 危機の中の「不安」と「制度的自己」
  五 国体論的思考(=制度の自然的理解)と「制度的自己」
  六 「制度的自己」と「構想力」
  七 「閉じた世界」と「私と汝」
  八 「私と汝」とレトリック
  九 ミュトスとレトリック
第二章 三木清の「世界主義の哲学」の思想史的意義
  一 三木清の「東西文化融合」への歴史哲学的構想力
  二 「世界主義」と「国民主義」の対立と「行為」理解-「行為的直観」をめぐって
  三 「国家」と「国家超越的な文明」(=文化)のディレンマ-福沢諭吉の『文明論の概略』に即して
  四 三木清の「世界主義的な文化形成」とパトス/ロゴス問題
  五 田辺元と三木清のハイデッガー論-「ドイツの大学の自己主張」に即して
  六 「ヒューマニズムの現代的意義」と西田・三木の「ポイエシスとしてのプラクシス論」
  七 まとめに代えて
第三章 三木清『構想力の論理』の現代的意味
  一 三木清の『構想力の論理』の現代性
  二 丸山真男の「自然」と「作為」と田辺元及び三木清
  三 アーレントにおける「プラクシス」と「ポイエシス」
  四 丸山真男の「自然」と「作為」の思想史的背景
  五 丸山における「自然」とハイデッガーの「プュシス」
  六 丸山の「有機体論」批判と三木清
  七 西田幾多郎と三木清-「ヒューマニズムの現代的意義」
  八 三木におけるプラクシスとポイエシスの同一性
第四章 若き丸山真男
  一 「種の論理」と弁証法的全体主義
  二 「主体性」と政治的・国家的実存主義
  三 ヘーゲル主義者としてのカール・シュミットへの関心
  四 「シュミット=ヘーゲル主義者」理解の問題性
  五 「国家・運動・民族」におけるシュミットのヘーゲル論
  六 「国家・運動・民族」の国家思想史的意義
  七 丸山の「シュミット=ヘーゲル主義者」理解の狙い
  八 おわりに
第五章 丸山真男の「一君万民主義」と「良心の自由」について
  一 「大日本帝国リベラル」としての丸山の反省
  二 「超国家主義」論文の地平の後退
  三 丸山における《「個人原理」と「国家原理」の原理的連続性》
  四 「自由主義者のミニマムの条件」とルソー主義
  五 戦前の丸山の「一君万民主義」
  六 「超国家主義」論文における「良心の自由」論
  七 「忠孝の道位」と「良心の自由」
  八 「良心の自由」とルソー主義
第六章 安川寿之輔の福沢研究と丸山批判
第七章 9・11後の丸山真男論
  9・11以後、丸山真男をどう読むか
  弁証法的全体主義とは社会主義のことなのか
  「自然と作為」は丸山の国体論批判なのか
  古層論をどう位置づけるのか
第八章 民主主義と自由主義の間
  一 はじめに
  二 「一般意志」と万能の国家主権の問題性
  三 ルソー主義者としての丸山の動揺
  四 「大日本帝国リベラル」としての丸山真男
  五 「緊急権国家」論についての田口の誤解
  六 その他の誤読と曲解