原田 信男/著 -- 筑摩書房 -- 2008.8 -- 383.8

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所蔵館 所蔵場所 請求記号 資料番号 資料区分 帯出区分 状態
一般 一般資料室 383.8/2008/ 00012156410 和書 帯出可 在庫 iLisvirtual

資料詳細

タイトル 食べるって何? ,
書名ヨミ タベル ッテ ナニ
副書名 食育の原点
叢書名 ちくまプリマー新書
著者 原田 信男 /著  
著者名ヨミ ハラダ,ノブオ
出版者 筑摩書房
出版年 2008.8
ページ数, 大きさ 174p, 18cm
NDC10版 383.8
NDC8版 383.8
一般件名 食生活-歴史
ISBN 978-4-480-68793-7 国立国会図書館 カーリル GoogleBooks WebcatPlus
著者紹介 1949年栃木県生まれ。明治大学大学院文学研究科博士課程退学。国士舘大学21世紀アジア学部教授。「江戸の料理史」でサントリー学芸賞、「歴史のなかの米と肉」で小泉八雲賞受賞。
児童内容紹介 私たち人間は、食に支えられつつ生きている過程で、さまざまな文化を生み出してきました。狩猟と牧畜の文化、ムギとコメの文化、日本の食文化など、長い歴史の積み重ねの過程で、それぞれに風土を形造り、さまざまな食の獲得法や料理法を考案してきた食の文化を紹介。食育の原点となる根底的な問題を追求します。
内容紹介 ヒトは生命をつなぐために「食」を獲得してきた。それは文化を生み、社会を発展させ、人間らしい生き方を創る根本となった。さまざまな「食」をとりまく問題を抱える今、人間性の原点である「食」について考え直す。
内容注記 文献:p173〜174

目次

はじめに-食育の原点
第一章 食と文化-生命と文化をつなぐもの
  1 生命を食べる
  彼らはなぜブタをいたぶって殺すのか?/ヒトは「殺生」なしでは生きていけない
  2 食と大地
  人間は自然との共生はできない?/食は生命と文化をつなぐもの
  3 料理と共食の文化
  「文化」の定義/食料の獲得と分配
  4 好みとタブー
  毎日三千万人分の食料が棄てられる日本/食の安定が好き嫌いとタブーを生んだ
第二章 地球と生命-食物連鎖ということ
  1 地球と生命の誕生
  生命の誕生と進化/熱と太陽と酸素
  2 動物と食物連鎖
  捕食動物が現れた/急速な進化と大量絶滅の時代
  3 哺乳類のなかのヒト
  ヒトの登場/ヒトとサルを分けるもの
  4 生命の本質と食
  生と死のメカニズム/動物にタンパク質が必要なワケ
第三章 狩猟と牧畜の文化-人間と動物の関係
  1 人類と食
  食とホミニゼーション/食とアウト・オブ・アフリカ
  2 脳と肉食
  草食から肉食へ/死肉食いから狩猟へ/火の使用の始まり/食物連鎖のトップに立つ
  3 採集・狩猟・漁撈
  人間らしさの獲得/狩猟の基本は“ワナ”/食料の確保が不安定な狩猟採集生活
  4 牧畜・遊牧の技術
  牧畜から遊牧へ/管理技術の進歩
第四章 農耕という文化-豊かさと貧しさ
  1 半栽培そして農耕
  栽培が始まるまで/農耕にもいろいろある
  2 焼畑という技術
  焼畑は環境破壊か?/火と焼畑の力
  3 文化と国家
  食料の安定と農耕/文化と国家を産んだ農耕
  4 戦争とグローバリゼーション
  食料の余剰が戦争を産んだ/農業という地力搾取
  グローバリゼーションは農村を貧しくする
第五章 ムギとコメの文化-牧畜と漁撈との関連
  1 対照的なムギとコメ
  乾燥地帯のムギ/湿潤地帯のコメ/対照的なムギとコメ
  2 粒食・粉食と麵
  粒食するコメ/粉にするムギ/ムギの伝播/麵の進化
  3 ムギ文化と牧畜
  パンと乳製品がセットで発達した理由/穀物の酒、果実の酒/遊牧民の食文化
  4 コメ文化と漁撈
  ジャポニカ米とインディカ米/すしの起源は東南アジア/醬油と味噌/ブタとニワトリ
  菓子も酒もコメから作った日本/日本の食文化と神
第六章 日本の食文化-コメと肉と料理文化
  1 アジアのなかの日本
  日本のコメ文化はきわめて異質/ブタ肉の欠落が和食の特徴になった
  コメへの固執と地域差/コメと北海道・沖縄
  2 肉の禁忌と国家・天皇
  肉食自体が禁止されたのではなかった“肉食禁止令”
  国家形成とともに肉食は排除されていった/コメ作りの難しさがタブーを産んだ
  3 “聖なる”コメと“穢れた”肉
  肉食は“穢れ”/親鸞の言う“悪人”とは狩猟や漁撈をする人
  コメ本位の社会が肉食の差別を生んだ/文明開化と肉食
第七章 家庭と集団の食-共食の構造
  1 家族と集団
  人間は共食が基本の動物である/食料の分配-ヒトとサルのちがい/舌の発達
  2 共食の意味
  なぜ一緒に食べるのか/一味-同じものを食べる/“個食”は歴史的にみてきわめて異例
  3 神々との共食
  春祭りと秋祭りの意味/神人共食とは/大嘗祭のしくみ
  4 共食と秩序
  大嘗祭から貴族の大饗へ/大饗から武家の御成へ/将軍から地方武士、そして農民まで
あとがき-映画のなかの食
<主要参考文献>