西原 理恵子/著・装画・挿画 -- 理論社 -- 2008.12 -- 159.7

所蔵

所蔵は 1 件です。現在の予約件数は 0 件です。

所蔵館 所蔵場所 請求記号 資料番号 資料区分 帯出区分 状態
児童 子ども室 159/2008/ 00012193066 児童和書 帯出可 貸出中 iLisvirtual

資料詳細

タイトル この世でいちばん大事な「カネ」の話 ,
書名ヨミ コノヨ デ イチバン ダイジ ナ カネ ノ ハナシ
叢書名 よりみちパン!セ
著者 西原 理恵子 /著・装画・挿画  
著者名ヨミ サイバラ,リエコ
出版者 理論社
出版年 2008.12
ページ数, 大きさ 234p, 20cm
NDC10版 159.7
NDC8版 159.7
一般件名 人生訓(青年)
ISBN 978-4-652-07840-2 国立国会図書館 カーリル GoogleBooks WebcatPlus
著者紹介 1964年高知県生まれ。武蔵野美術大学卒業。大学在学中に「ちくろ幼稚園」でデビュー。「ぼくんち」で文藝春秋漫画賞、「上京ものがたり」「毎日かあさん」で手塚治虫文化賞短編賞を受賞。
児童内容紹介 カネがなければ一家離散、カネがなければ一家心中。カネがなければ人生、貧しい。これは真実だ、ああそれなのに…。経済学者やカネの地獄を見ないものには決して語れない、そんな、カネと労働のリアルを見つめ、人生の根本を哲学する書。
内容紹介 「働く」はもっと、「しあわせ」につながっていい。だから、歩いていこう。自分の根っこを忘れないために。「貧乏」は、札束ほどにリアルだった…。切れば血が出る、読めば肉となるサイバラの物語。

目次

第1章 どん底で息をし、どん底で眠っていた。「カネ」がないって、つまりはそういうことだった。
  生まれる場所を、人は選ぶことができない。
  だとしたら、ねえ、どう思う?
  人って、生まれた環境を乗り越えることって、本当にできるんだろうか。
  「カネ」はいつも、魚の匂いがした/新しい町、新しい「お父さん」/オカマのリョウくんと観た映画/戦場みたいな家、盗むか死ぬかの子どもたち/「暴力」と「貧困」が居場所を奪う/町から出て行く女の子、町にとどまる男の子/何にもなくても、認められたかった。何にもなくても、好きになってほしかった。/真夜中のドーナッツ/お父さんが、行ってしまった日/子ども時代の終わりに
第2章 自分で「カネ」を稼ぐということは、自由を手に入れるということだった。
  「最下位」の人間に、勝ち目なんてないって思う?
  でもね、「最下位」の人間には、「最下位」の戦い方ってもんがあるんだよ。
  高校を退学になった女の子/「お前は世界でいちばんいい子だ」/自分を守るために噓をつく大人たち/めざすは、ヘタウマのイラストレーター/手には、なけなしの百万円/上京。そして、デッサンの日々/「寝たきり浪人」と、こってりワル汁/最下位による、最下位からの戦い方/予備校生の売り込み屋/下請けの下請けは、ノーギャラだった/プライドでメシは食えません/エロ本。「何でもアリ」のワンダーランド。/天賦の才能よりも「サービス精神」/他人が、キミのことを教えてくれる。/捨てた故郷がわたしにくれたもの/「カネ」を稼ぐこと、「自由」になること
第3章 ギャンブル、為替、そして、借金。「カネ」を失うことで見えてくるもの。
  あぶくみたいに、あっという間に消える「カネ」。
  ただの情報、架空のデータみたいに思える「カネ」。
  世の中には、汗水たらして働いた手で直接つかむ以外にも、いろんな種類の「カネ」があった。
  マンション一室、買えました。/ギャンブルの師匠、銀玉親方登場/欲をかいてる時点で、もう負けだ/カネに対する「キレイ」の姿勢/人間は、引き返せない生き物である/借金。地獄への片道キップ/為替なんて、しょせんバクチだ!?/世界を動かす豆腐屋たち/手で触れる「カネ」、触れない「カネ」/自分のベースはどこにある?/姿を消した友だち/子ども時代からの金銭感覚/「カネ」って、つまりは「人間関係」だ。
第4章 自分探しの迷路は、「カネ」という視点を持てば、ぶっちぎれる。
  自分は何に向いているのか。
  自分はいったい、何がしたいのか。
  深い迷いで身動きができなくなっているキミを、「カネ」が外の世界へと案内してくれる。
  「カネのハナシ」って下品なの?/育った町の、それぞれの「ぼくんち」/通貨の単位は「のり弁」だった。/必修科目としてのアルバイト/収入と「がまん」のバランス/逃げちゃってもかまわない!/自分の「真ん中」はどこにあるのか
第5章 外に出て行くこと。「カネ」の向こう側へ行こうとすること。
  人が人であること。
  人が人であることをやめないこと。
  貧しさの、負のループを越えた向こう側に、人は行くことができるんだろうか。
  人ひとり殺すと、いくらですか?/スモーキーマウンテンの子どもたち/ごはん、やきそば、菜っ葉と豚肉/奪われないこと、外に出て行くこと/グラミン銀行が試みていること/そして、「鴨ちゃん」のこと
おわりに