片桐 芳雄/著 -- 世織書房 -- 2009.4 -- 372.1

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郷土 郷土書庫・職員へ K309/KA81/ 00009572959 郷土和書 禁帯出 在庫 iLisvirtual

資料詳細

タイトル 教育と歴史、あるいはその認識と記述 ,
書名ヨミ キョウイク ト レキシ アルイワ ソノ ニンシキ ト キジュツ
著者 片桐 芳雄 /著  
著者名ヨミ カタギリ,ヨシオ
出版者 世織書房
出版年 2009.4
ページ数, 大きさ 8,402,6p, 20cm
NDC10版 372.1
NDC8版 372.1
KDC K309
一般件名 日本-教育 , 教育学
ISBN 978-4-902163-43-8 国立国会図書館 カーリル GoogleBooks WebcatPlus
内容紹介 すでに発掘された史料や事実の再解釈や再構成を通して、新しい教育史認識を創造すべきである-。「教育史研究の方法」「近代教育への問い」「日本型教育論の可能性」の3部構成で、教育史研究の実践の過程を解説する。
内容注記 内容:福澤諭吉における「授業料の精神」 p243〜269.

目次

序章 新しい教育史認識の創造へ
  1 教育史研究の「動向」
  2 教育史研究と「時代」
  3 本書の内容
第Ⅰ部 教育史研究の方法
1章 教育史研究論ノート
  1 はじめに-教育史研究の状況
  2 教育社会学の場合
  3 日本教育史研究と「理論ぎらい」
  4 日本史研究の「『国史』学的体質」
  5 中内敏夫の「新しい教育史」の場合
  6 「教育の社会史」研究への批判
  7 宮澤康人の仕事
  8 教育社会学による歴史研究
  9 まとめにかえて
2章 日本教育史における近代問題
  1 はじめに
  2 日本教育史研究の問題
  3 日本近代教育の特質
  4 おわりに
3章 日本における近代教育学の成立と教育史研究の位置
  1 はじめに
  2 日本における近代教育学の成立と吉田熊次-『系統的教育学』の意義
  3 吉田熊次における教育史研究の意味
4章 「子ども不在の教育史」考
  1 「子ども不在の教育史」と戦後教育史学
  2 教育史研究と子ども史研究
  3 日本における教育史研究と子ども-吉田熊次を手掛かりに
  4 教育の社会史的研究と子ども
  5 新たな教育史研究に向けて
補論 教育史学と教育社会学
第Ⅱ部 近代教育への問い
5章 日本の小学校
  1 はじめに
  2 日本の小学校-その発足をめぐって
  3 小学校の定着
6章 小学校と国民統合
  1 はじめに-課題と方法
  2 地域と小学校
  3 小学校の努力
  4 民衆生活と小学校
  5 天皇と子ども、または日清戦争と小学校
7章 優等生の社会史
  1 はじめに
  2 優等生の登場-学力本位の優等生
  3 「品行方正」の重視と陥穽-変貌する優等生像
  4 「誰でもなれる」優等生-優等生競争の始まり
  5 優等生批判の本格的登場
  6 戦後社会と優等生-「受験優等生」への道
8章 日本における「個性」と教育・素描
  1 はじめに
  2 偏性としての個性-「個性」登場前史
  3 「個性」の登場と発展
  4 個性の拡散と矮小化
  5 解放された個性とその運命-敗戦・戦後
9章 福澤諭吉における「授業料の精神」
  1 はじめに
  2 福澤諭吉の金銭観-「レシプロシチ」と「ナチュラルコンセクウェンス」
  3 教育と経済-教育偏重批判
  4 教育の限界-遺伝決定論
  5 徳育批判-家庭教育重視論
  6 複線型教育論-教育を金で買える者、買えない者
  7 おわりに-福澤教育論(「授業料の精神」)のゆくえ
第Ⅲ部 日本型教育論の可能性
10章 日本のなかの「考える」「聴く」「話す」「読む」「書く」
  1 はじめに
  2 柳田國男の国語改良
  3 日本の文字文化
  4 近代の「識学」
  5 生活綴方教育の意味
11章 東アジアにおける読み書き能力の歴史
  1 はじめに
  2 漢字支配とその簒奪-中国の場合
  3 新文字創制と漢字の廃棄-「韓国」の場合
  4 漢字の馴致と利用-日本の場合
  5 おわりに
12章 「日本型教育論」の可能性
  1 はじめに-「教育の日本的特質」
  2 「教育の日本的特質」と日本教育史研究-佐藤秀夫と森川輝紀
  3 「教育の日本的特質」の歴史的起源
  4 おわりに-「日本型教育論」の可能性