田辺 明生/著 -- 東京大学出版会 -- 2010.2 -- 362.25

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所蔵館 所蔵場所 請求記号 資料番号 資料区分 帯出区分 状態
一般 一般資料室 362.2/2010/ 00012283545 和書 帯出可 在庫 iLisvirtual

資料詳細

タイトル カーストと平等性 ,
書名ヨミ カースト ト ビョウドウセイ
副書名 インド社会の歴史人類学
著者 田辺 明生 /著  
著者名ヨミ タナベ,アキオ
出版者 東京大学出版会
出版年 2010.2
ページ数, 大きさ 12,568p, 22cm
NDC10版 362.25
NDC8版 362.25
一般件名 カースト , インド-歴史
ISBN 978-4-13-056106-8 国立国会図書館 カーリル GoogleBooks WebcatPlus
著者紹介 1964年生まれ。東京大学大学院総合文化研究科博士課程退学。京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科教授。博士(学術)。
内容紹介 デモクラシーの実現に向けた現代インドとカーストに特徴づけられた伝統インドをどう理解するのか。史料分析と人類学のフィールドワークの成果を縦横に駆使して、歴史変動のなかの地域社会のダイナミズムを描き出す。
内容注記 文献:p515〜556

目次

はじめに-インド社会の新たな理解に向けて
序章 民主化と社会変容への歴史人類学的アプローチ
  1.問題とパースペクティヴ
  2.フィールド
  3.本書の構成
第Ⅰ部 歴史と記憶
第1章 18世紀インドのカーストと王権
  1.近世インド社会への視角
  2.クルダー王国とマニトリ城塞
  3.職分権体制の詳細
  4.国家と職分権体制
  5.結論
第2章 植民地期における地域社会の変容
  1.植民地近代のディレンマ
  2.クルダー王国の崩壊とイギリス人の到来
  3.植民地支配の展開とインド社会の伝統化
  4.帝国体制の成立と社会変容
  5.差異と同一性の文化ポリティクス
  6.結論
第Ⅱ部 ポスト植民地の苦境
第3章 現代インド社会における「伝統」と生モラル
  1.ポスト植民地としての現代インド
  2.インド農村部における支配構造の持続と変容
  3.生モラルの世界-伝統的アイデンティティの基盤としての身体・食物・土地
  4.農業・年間儀礼・社会再生産のサイクル
  5.結論
第4章 ポスト植民地社会の現金経済と派閥政治
  1.現代の「魚の論理」
  2.現金経済の両義性
  3.民主化のなかの派閥政治と汚職
  4.結論
第Ⅲ部 儀礼とアイデンティティ
第5章 儀礼・歴史・アイデンティティ
  1.供犠における矛盾と媒介
  2.儀礼のなかの歴史/歴史のなかの儀礼
  3.祭祀の儀礼過程
  4.祭祀の解釈
  5.儀礼の変容
  6.結論
第6章 ネーション形成における伝統のポリティクス
  1.公共儀礼とその意図せざる結果
  2.ネーションとパフォーマンス
  3.武術競技会の歴史的・政治的背景
  4.公共儀礼の過程と解釈
  5.結論
第Ⅳ部 社会変容とデモクラシー
第7章 カーストの解釈をめぐって
  1.現代インドにおけるカーストの意味論
  2.カーストの位置づけと現状
  3.カースト間の分業と交換
  4.行為主体としてのカースト団体
  5.供犠組織としてのカースト
  6.結論
第8章 ヴァナキュラー・デモクラシーの可能性
  1.デモクラシーとサバルタン
  2.倫理の文化ポリティクスとモラル社会
  3.カースト間関係の新たなヴィジョンを求めて
  4.地方政治の変容
  5.カーストの存在論とデモクラシー
  6.結論
終章 ポスト植民地の彼方に