平野 嘉彦/著 -- 岩波書店 -- 2010.3 -- 940.278

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所蔵館 所蔵場所 請求記号 資料番号 資料区分 帯出区分 状態
一般 一般資料室 940.278/ベン/ 00012295523 和書 帯出可 在庫 iLisvirtual

資料詳細

タイトル 死のミメーシス ,
書名ヨミ シ ノ ミメーシス
副書名 ベンヤミンとゲオルゲ・クライス
著者 平野 嘉彦 /著  
著者名ヨミ ヒラノ,ヨシヒコ
出版者 岩波書店
出版年 2010.3
ページ数, 大きさ 13,330,16p, 20cm
NDC10版 940.278
NDC8版 940.28
ISBN 978-4-00-023475-7 国立国会図書館 カーリル GoogleBooks WebcatPlus
著者紹介 1944年生まれ。京都大学大学院修士課程修了。東京大学名誉教授。専攻はドイツ文学。著書に「プラハの世紀末」「ホフマンと乱歩 人形と光学器械のエロス」など。
内容紹介 夭逝、写真、タイポグラフィ…。ベンヤミンの思考は、今日もなお挑発し続ける。その思想の生成過程から、近代と反近代のはざまで、不可能な「第三の道」を探った精神の秘密に迫る。
内容注記 文献:巻末p7〜16

目次

序章 様式・夭折
  「近代」の出自
  ベンヤミンとゲオルゲ、そして青年運動
  ユーゲント様式
  『ベルリン年代記』
  死と「近代」
◆「神話」と「神話的なもの」◆
第一章 翻訳・姿勢
  ベンヤミンによるボードレールの翻訳
  翻訳者とその姿勢
  「白鳥」もしくは「神話的な出来事」
  「白鳥」もしくは黙示録
  「白鳥」もしくは「憂鬱」と「寓意」
  「白鳥」もしくは「宿命」と「神話」
  『ヘルダーリーンの二つの詩』
  『ゲーテの親和力』
第二章 異教・神学
  ベンヤミンのミュンヘン時代
  ベンヤミンとシューラー
  ベンヤミンとクラーゲス
  ゲオルゲとシューラー
  ゲオルゲとクラーゲス
  「神話」と「神学」
  「神話」と「革命」
  「法」と「義」
  ベンヤミンのバッハオーフェン受容
第三章 原像・幻像
  ベルヌーイのクラーゲス解釈
  クラーゲスにおける「魂」と「受動性」
  アドルノの批判
  「太古的な像」と「弁証法的な像」
  後年のアドルノ(一)
  後年のアドルノ(二)
  ベンヤミンの自己引用(一)
  ベンヤミンの自己引用(二)
  ベンヤミンの自己引用(三)
◆再現のメディア◆
第四章 朗読・祭祀
  「翻訳のカノン」
  パンヴィッツ、もしくは宗教的、祭祀的パラダイム
  パンヴィッツ、もしくは教育学的、教育法的パラダイム
  ベーリンガー、もしくは響きやまぬ「声」
  ベーリンガー、もしくは儀礼としての朗読
  ヘリングラート、もしくは「生硬な結合」
  ヘリングラート、もしくは「バロック」
  言語の歴史の「メシア的終末」
第五章 活字・筆跡
  ゲオルゲとタイポグラフィ
  ベンヤミンとタイポグラフィ
  「死のミメーシス」
  ベンヤミンと筆跡学
  筆跡学と占星術(一)
  筆跡学と占星術(二)
第六章 写真/相貌
  あらたな「観相学」への契機
  ベンヤミンとゲオルゲ、そして写真
  ゲオルゲの写真にたいする偏執
  写真における生
  写真における死
  写真における再生
  アジェとザンダー、もしくは無人の光景と人間の相貌
◆作品を読むベンヤミン◆
第七章 引用・転位
  「ヘルダーリーンの西欧への転回」
  対立項としての「オリエント的なもの」
  示差作用としての「中間休止」
  連関の契機としての「中間休止」
  暴力としての「中間休止」
  ヘリングラートの「逐語性」のテーゼ
  ヘリングラートとベンヤミンの「バロック」
  「秘められたドイツ」をめぐって(一)
  「秘められたドイツ」をめぐって(二)
第八章 句切/身体
  ベンヤミン『親和力』論におけるゲオルゲ
  「希望は、空から落ちる星のように」
  ふたたび「中間休止」について
  語り部のごとく
  行為の前提としての身体
  夭折した者たち
  「絵姿」と「姿絵」
  「友人たちの名において」
第九章 形姿/歴史
  死者になりかわって
  ゲオルゲの『侏儒の歌』
  ゲオルゲの国家幻想
  忘却としての「せむしのこびと」(一)
  忘却としての「せむしのこびと」(二)
  地平としての「せむしのこびと」
  主体としての「せむしのこびと」
  クレーの『新しい天使』(一)
  クレーの『新しい天使』(二)