服部 茂幸/著 -- ミネルヴァ書房 -- 2012.12 -- 338.01

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所蔵館 所蔵場所 請求記号 資料番号 資料区分 帯出区分 状態
一般 一般資料室 338/2012/ 00012561304 和書 帯出可 在庫 iLisvirtual

資料詳細

タイトル 危機・不安定性・資本主義 ,
書名ヨミ キキ フアンテイセイ シホン シュギ
並列タイトル Crisis Instability and Capitalism
副書名 ハイマン・ミンスキーの経済学
著者 服部 茂幸 /著  
著者名ヨミ ハットリ,シゲユキ
出版者 ミネルヴァ書房
出版年 2012.12
ページ数, 大きさ 6,316,6p, 20cm
NDC10版 338.01
NDC8版 338.01
一般件名 金融
ISBN 978-4-623-06462-5 国立国会図書館 カーリル GoogleBooks WebcatPlus
著者紹介 1964年大阪府生まれ。京都大学経済学部経済学科卒業。京都大学博士(経済学)。福井県立大学経済学部教授。著書に「貨幣と銀行」「金融政策の誤算」「日本の失敗を後追いするアメリカ」他。
内容紹介 金融危機はなぜ繰り返されるのか? ハイマン・ミンスキーの理論に基づき、2007年から始まる世界的な金融危機の原因と、危機を拡大させた経済理論や政策の誤りを解明する。

目次

序章 経済の危機と経済学の危機
第一章 人と経済学
  1 ミンスキー経済学の形成
  2 ミンスキー経済学とその影響
  3 ミンスキーとポスト・ケインズ派
  4 復活する金融不安定性の経済学
第二章 『ケインズ理論とは何か』
  1 『一般理論』の再検討
  2 標準的ケインズ解釈批判
  3 ミンスキーのケインズ・モデル
  4 政策的インプリケーション
  5 『一般理論』から金融不安定性の経済学へ
第三章 金融不安定性仮説とサブプライム金融危機
  1 金融危機の時代
  2 バブルと信用拡張の悪循環
  3 持続不可能なバブル依存型成長
  4 金融の脆弱化
  5 市場はいかに機能するか
  6 従来の大恐慌論とサブプライム金融危機
  7 危機は必然ではない
  8 金融危機の一般法則
第四章 金融の技術革新と金融不安定性
  1 金融の技術革新が金融システムを不安定化する
  2 危機を増幅させた負債のピラミッド
  3 金融危機を作り出した金融市場の自由化
  4 影の銀行システムと金融規制
  5 金融の自由化政策の帰結
第五章 大きな政府と大きな中央銀行
  1 経済崩壊を食い止めた政策介入
  2 最後の貸し手機能
  3 金融機関の破綻処理と公的資金注入
  4 大きな政府の利潤下支え効果
  5 金融不安定性の予防策
  6 金融安定化政策はいかにあるべきか
第六章 「信認のパラドクス」
  1 ミンスキー派の警告
  2 判断ミスを繰り返すFRB
  3 後始末戦略はなぜ機能しないのか
  4 広がるFRB批判
  5 ミンスキー派の警告
  6 バーナンキは危機から何を学んだか
  7 FRBはどこで間違えたのか
第七章 マネー・マネージャー資本主義
  1 資本主義の退化
  2 ミンスキーのマネー・マネージャー資本主義論
  3 経済構造、ゲームのルール、経済理論の共進化
  4 マネー・マネージャー資本主義の病と金融危機
  5 新自由主義レジームの行き詰まりと世界金融危機
第八章 リベラル派のコンセンサス
  1 政策論の対立軸
  2 金融安定化政策
  3 貧困と経済的不平等の解消、経済成長と雇用の確保
  4 産業の育成
  5 世界的不均衡
  6 今何が必要なのか
終章 金融危機は繰り返される
  1 カサンドラの予言
  2 今回も何も変わらない
  3 もう一つのアメリカ経済論
  4 新自由主義路線の破綻
  5 日本の危機とアメリカの危機
  6 愚行は伝承されなければならない