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大学の条件
貸出可
矢野 眞和/著 -- 東京大学出版会 -- 2015.12 -- 371.3
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所蔵館
所蔵場所
請求記号
資料番号
資料区分
帯出区分
状態
一般
一般資料室
371.3/2015/
00014070486
和書
帯出可
在庫
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資料詳細
タイトル
大学の条件 ,
書名ヨミ
ダイガク ノ ジョウケン
副書名
大衆化と市場化の経済分析
著者
矢野 眞和
/著
著者名ヨミ
ヤノ,マサカズ
出版者
東京大学出版会
出版年
2015.12
ページ数, 大きさ
9,274p, 22cm
NDC10版
371.3
NDC8版
371.3
一般件名
教育経済学
,
大学
ISBN
978-4-13-051332-6
著者紹介
1944年東京都生まれ。東京工業大学工学部卒業。工学博士。東京工業大学名誉教授。東京工業高等専門学校特命教授。著書に「試験の時代の終焉」「高等教育の経済分析と政策」など。
内容紹介
みんなのために大学をひらく政策は、税金のムダづかいではなく、経済社会に有益な公共投資である-。実証データを丁寧に解析し、教育経済学の論理を展開する。著者が長年にわたり問い続ける大学論の集大成。
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目次
序章 それでも大学はみんなのためにある
公と私のゆらぐ境界線
大衆化のはじまり-高等教育100年
市場化のはじまり-大学は誰のためにあるのか
現状を肯定する保守的世論-利己的家族主義
機会の不平等を社会問題にしない世論-国立大学史観
それでも大学はみんなのためにある-公と私の長期ダイナミズム
教授における経済の原理
Ⅰ なぜ大学に進学しないのか
1章 「後期大衆化」段階の深い溝
「ユニバーサル」段階論の日本的疑問
大学本位制の日本的経済構造-なぜ大学に進学しないのか
社会的矛盾を孕む50%進学率
普及モデルから進学率を考える
「後期大衆化」段階への移行期
2章 大学に進学しない理由(1)
大学進学率と高等教育機関進学率の落差
進学需要の分析枠組と目的
分析の対象・変数・データ
顕在的進学需要の実証分析-所得・授業料・合格率モデル
時代による志願率の構造変容
投資収益が有意にならない理由-第2期は雇用不安の時代
飽和状態に達した志願率と機会の不平等
「高校生調査」にみる機会の不平等
3章 大学に進学しない理由(2)
進路選択の希望と決定
就職率の「就職機会」モデル
就職率の「進学機会」モデル
就職と進学のゆらぎ-高校1・2年次の進路意識とゆらぎ
進路選択の理由とゆらぎの関係
4章 大学に進学しない理由(3)
就職と大学の狭間
専門学校への進学-就職機会と大学進学機会モデル
大学志願の受け皿から就職不安の受け皿に転換できるか
専門学校進学者のゆらぎと進学の理由
誰が専門学校を志望するのか
5章 学力があるのに,親が大卒なのに,なぜ進学しないのか
数字から浮かび上がる「教育の質」
進路選択の社会学
男子の大学本位制・女子の高等教育階梯制
大学進学の学力分布-すでに高齢世代から大衆化
学力があるのになぜ進学しないのか
大卒者の子弟が危険回避しない理由
親が大卒なのに,なぜ進学しないのか
家族資本主義がつくった日本的大衆大学
6章 家族資本主義の帰結
家族資本モデルと時系列経済モデルの関係-誰が限界人間か
「後期大衆化」段階のキャズム
「後期大衆化段階」の機会問題-家族資本主義という自己責任
新しい「機会理念」の構築と政策-育英主義の終わり
Ⅱ 雇用効率と学習効率の接続
7章 大衆化しても上昇する大卒プレミアム
葬られてきた日本のヒューマンキャピタル理論
人間資本理論の終焉と復活
OECD統計にみる高等教育プレミアム
高学歴化しても上昇する相対所得
大学収益率のダイナミックな変容-豊かな平等社会から不平等社会へ
人間資本革命・スキル偏向的技術進歩・グローバリゼーション
平等社会のための効率的投資
大衆化批判への反論-誰でも勉強すれば報われる
重大な欠落-非正規雇用/専門学校/大学院/女性
8章 誰のための大学か
公私負担の4類型と日本のポジション
負担と受益の不透明な関係-利己・公共・奉仕・詐欺
負担と受益の関係-社会的収益率・私的収益率・財政的収益率
「奉仕」する私立大学
社会的収益率は税収入効果よりも大きい
みんなのための大学を考える起点
温かい経済の勘定と冷たい世間の感情-日本の収益率は決して小さくない
9章 学習効率から雇用効率への接続
学習効率の経済効果
キャリア調査の意義とその成果
教育無効説の検証
「学び習慣」は生涯の財産
Ⅲ ポスト大学改革の課題
10章 日本的家族と日本的雇用の殉教者
日本の新人
「大学と企業の関係」は変わっていない
日本の大学の何が日本的か?
日本的大衆大学の病
3点セットの日本的大衆大学
家族と会社に羽交締めされている大学
幽閉された学生を解放する政策
11章 制度改革から経営革新への転換
「経営と政策」の協調を求めて
新制大学の制度的困難
改革は終わった-残ったのは経営とカリキュラム
カリキュラムのマネジメント-個人の力を組織の力へ
ガバナンス改革の登場
脱ビジネスランドの大学-冒険・時間・仲間
終章 精神・制度・資源の再構築
精神と制度に偏った改革論
資源論からの政策-資源配分の原理と学生の行動
経営と政策の協調を考える理由
平等と効率の政策的含意-教育投資が経済を変える,社会を変える
世論の失敗-教育劣位社会日本の病
政策から世論を変える
教育家族から教育社会へ-費用負担のパラダイムシフト
みんなのための大学政策に向けて
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