鍋島 直樹/著 -- 名古屋大学出版会 -- 2017.3 -- 331.74

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一般 一般資料室 331.7/2017/ 00014223614 和書 帯出可 在庫 iLisvirtual

資料詳細

タイトル ポスト・ケインズ派経済学 ,
書名ヨミ ポスト ケインズハ ケイザイガク
並列タイトル Post Keynesian Economics:In Quest for an Alternative Macroeconomic Theory
副書名 マクロ経済学の革新を求めて
著者 鍋島 直樹 /著  
著者名ヨミ ナベシマ,ナオキ
出版者 名古屋大学出版会
出版年 2017.3
ページ数, 大きさ 6,344p, 22cm
NDC10版 331.74
NDC8版 331.74
一般件名 経済学-ケンブリッジ学派
ISBN 978-4-8158-0862-4 国立国会図書館 カーリル GoogleBooks WebcatPlus
著者紹介 1963年鹿児島県生まれ。一橋大学大学院経済学研究科博士後期課程単位修得退学。名古屋大学大学院経済学研究科教授。京都大学博士(経済学)。著書に「ケインズとカレツキ」など。
内容紹介 近年あらためて注目を集めるポスト・ケインズ派。その核心をなす貨幣・金融理論の着想源や展開過程を解き明かし、最新の動向を踏まえて学派の全体像に迫るとともに、新自由主義に代わる経済政策を展望する挑戦の書。

目次

序章 正統派経済学への挑戦
  1 本書の目的
  2 経済学史というアプローチ
  3 ケインズ経済学の興隆と退潮,そして再生へ
  4 本書の構成
第Ⅰ部 ポスト・ケインズ派経済学の歴史と現状
第1章 ポスト・ケインズ派経済学の史的展開
  はじめに
  1 ポスト・ケインズ派経済学には一貫性があるのか
  2 ケインズとカレツキの現代的加工
  3 ケインズ=カレツキ総合の可能性
  4 ポスト・ケインズ派経済学の将来
第2章 ポスト・ケインズ派経済学の方法と理論
  はじめに
  1 異端派経済学としてのポスト・ケインズ派経済学
  2 ポスト・ケインズ派の経済理論
  3 ポスト・ケインズ派経済学の進路
  補論 日本におけるポスト・ケインズ派経済学
第3章 ケインズおよびポスト・ケインズ派の経済政策論
  はじめに
  1 ケインズにおける「投資の社会化」論の展開
  2 21世紀のケインジアン経済政策に向けて
  おわりに
第Ⅱ部 ポスト・ケインズ派における貨幣・金融理論の展開
第4章 ポスト・ケインズ派貨幣経済論の回顧と展望
  はじめに
  1 「生産の貨幣理論」に向かって
  2 貨幣経済における失業の原因
  3 内生的貨幣供給理論の展開
  4 内生的貨幣の一般理論
  5 今日の課題-「ニュー・コンセンサス」への対抗
第5章 現代主流派マクロ経済学の批判的考察
  はじめに
  1 ニュー・コンセンサス・マクロ経済学の基本的枠組み
  2 ニュー・コンセンサスに対するポスト・ケインズ派の批判
  3 「自然利子率」の概念をめぐって
  おわりに
第6章 金融化と現代資本主義
  はじめに
  1 アメリカ資本主義の歴史的進化
  2 金融化とマクロ経済
  3 新自由主義の危機
  4 グローバル・ケインジアン・ニューディールに向かって
  おわりに
第Ⅲ部 ミンスキーの金融不安定性理論の可能性
第7章 ミンスキーの逆説
  はじめに
  1 ミンスキーの投資理論
  2 安定性が不安定性を生み出す
  3 経済政策の費用と便益
  おわりに
第8章 金融的動学と制度的動学
  はじめに
  1 資本主義経済の金融的動学
  2 不安定な経済を安定化する
  3 抑止的システムの二面的性格
  おわりに
第9章 金融不安定性仮説の意義と限界
  はじめに
  1 「ハリネズミ・モデル」の限界
  2 新自由主義時代における経済危機の基本的性格
  3 世界金融危機をどう解釈するか
  4 経済危機の理論の統合に向けて
第Ⅳ部 カレツキと現代経済
第10章 カレツキの資本主義経済論
  はじめに
  1 カレツキによる「一般理論」の発見
  2 価格と分配の独占度理論
  3 利潤と国民所得の決定
  4 投資と景気循環
  5 完全雇用のための政策とその障害
  6 カレツキ経済学の可能性
  補論 カレツキの生涯
第11章 カレツキのマクロ経済学の核心
  はじめに
  1 カレツキの先行性に関する問題
  2 パティンキンの異議ををめぐって
  3 カレツキの「擬似均衡」モデル
  4 経済成長の源泉はどこにあるのか
  おわりに
第12章 カレツキの経済政策論
  はじめに
  1 カレツキと社会主義
  2 完全雇用の実現のために
  3 ケインズ主義との交錯
  4 資本主義のもとでの永続的な完全雇用は可能か
  5 カレツキの教訓
終章 ポスト・ケインズ派経済学の課題と展望
  1 ケインズ主義から新自由主義へ
  2 ケインズとカレツキを超えて
  3 ポスト・ケインズ派経済学の到達点
  4 現在の危機にどう立ち向かうか