佐藤 雅浩/著 -- 新曜社 -- 2013.3 -- 493.7

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一般 一般資料室 493.7/2013/ 00013722954 和書 帯出可 在庫 iLisvirtual

資料詳細

タイトル 精神疾患言説の歴史社会学 ,
書名ヨミ セイシン シッカン ゲンセツ ノ レキシ シャカイガク
副書名 「心の病」はなぜ流行するのか
著者 佐藤 雅浩 /著  
著者名ヨミ サトウ,マサヒロ
出版者 新曜社
出版年 2013.3
ページ数, 大きさ 518p, 22cm
NDC10版 493.7
NDC8版 493.7
一般件名 精神医学-歴史 , 日本-歴史-近代
ISBN 978-4-7885-1334-1 国立国会図書館 カーリル GoogleBooks
著者紹介 1979年生まれ。東京大学大学院人文社会系研究科修了(博士、社会学)。東京大学大学院研究員などを経て、小樽商科大学准教授。専門は歴史社会学、医療社会学、社会問題の社会学。
内容紹介 神経衰弱、ノイローゼ、ヒステリーといった「心の病」は、いかにして流行病となったか。精神疾患をめぐる新聞記事などを丹念にたどり、専門家・メディア・大衆の欲望が織りなす言説のなかから、人間と社会の関係性を読み解く。

目次

序章
第一章 精神疾患言説の歴史を分析するということ
  一 先行研究の検討
  二 本書の社会学的意義
  三 本書の視角
  四 本書の基本仮説
  五 本書の分析対象
  六 分析視角と方法
  七 分析指標
  八 本書の構成と時代区分
第二章 明治の新聞における精神疾患言説
  一 明治初頭の「狂気」に関する言説
  二 発狂の原因論
  三 神経病と文明開化
  四 明治前半における精神疾患と医学の表象
  五 明治二〇年代における報道内容の変化
  六 大津事件と衛生報道
  七 小括
第三章 帝国日本の神経病と神経衰弱
  一 日露戦争と敵将の神経衰弱
  二 神経衰弱言説の構成過程
  三 ヒステリー言説の構成過程
  四 神経衰弱とヒステリー言説の比較
  五 「神経衰弱」と「ヒステリー」流行の構造的背景
  六 社会問題化の文脈
  七 婦人欄と神経病
  八 精神医学への批判と懐疑
第四章 外傷性神経症概念の盛衰と心因論の興隆
  一 外傷性神経症とは何か
  二 日本における外傷性神経症研究の受容と展開
  三 外傷性神経症研究の実施要因
  四 外傷性神経症研究の衰退
  五 「神経衰弱」と「ヒステリー」における病因論の転換と継承
第五章 高度経済成長の病
  一 ノイローゼ流行の背景
  二 ノイローゼ言説の特性
  三 社会不安とストレス
  四 逸脱報道への適用
  五 ノイローゼを病む
  六 ノイローゼのゆくえ
第六章 結論
  一 発症モデルの変容に見る近代日本の精神観と社会観
  二 各時代の言説空間
  三 大衆化された精神疾患言説の普遍的構造
  四 医学的知識の大衆化要因
  五 結論